日本事故防止推進機構（ＪＡＰＰＡ）の上西です。８月１５日、東北道で軽自動車が逆走し、普通乗用車と正面衝突、運転者２人が亡くなる事故がありました。このような高速道路での逆走事故は後を絶ちません。特に高齢者が逆走している様子を、ドライブレコーダー映像でもよく見ます。

トラック運送業界の皆さんが逆走することはないと思います。この事故についてはＹａｈｏｏ！ニュースでも公式コメントしましたが、多くの逆走車は、追い越し車線を走行して来ることが多く、巻き込まれないためには走行車線を走ることが鉄則となります。

当然、法令でも車両は追い越しなどをする目的でない限り、走行車線を走ることが義務付けられています。「車両通行帯違反」の違反点数は１点、反則金は普通車６０００円、大型車７０００円です。この違反は、年間で数万件検挙されており、比較的多い違反と言えます。また、高速道路のみの違反だと勘違いされている運転者がいますが、当然、一般道でも検挙対象となり、追い越し車線を長く走行することは禁止されています。

交通事故の話をすると、よくどちらの過失が高いかという議論になります。しかし、これは事故が起こってからの話で、私は皆さんに起こる前の防止の話をしています。運転者として事故を起こさないことは当然です。相手の過失が高いからと言って事故をもらってしまうと、今回のように怪我するだけでなく、死亡する可能性もあります。このような事故からいかに自分の身を守るか？　そのような運転を心がけて下さい。