日本事故防止推進機構（ＪＡＰＰＡ）の上西です。最近、報道で逆走車による事故を目にすることが多くなりました。この逆走車による事故、実はここ10年コロナ禍を除いては、その発生件数はほぼ変わっていません。要はここ最近増えた事故ではないと言うことです。プロドライバーが逆走事故を起こす可能性は低いと思います。しかし、逆走車による事故に巻き込まれる可能性はあると思います。

では、その被害に遭わないためにはどうすれば良いのでしょうか？　まず、逆走車の特徴は、追い越し車線を逆走することです。ということは、日頃から走行車線を走行することが被害に遭わないための鉄則です。当然、追い越し車線を走行し続けること自体が道路交通法上、禁止されていますので、しっかりと徹底してください。

また、車間距離を詰めてしまうと前方の確認がよくできません。よって、車間距離をしっかり確保し、いち早く逆走車を発見できるようにすることも大切です。さらに、当然のことですが、万一の衝突に備えて法定速度は必ず守ってください。特に「逆走車あり」などと掲示されている場合は、より速度を落としておく必要があります。当たり前のことですが、速度を上げれば上げるほど衝撃が大きくなり、怪我をしたり、運転者が亡くなる可能性が高くなるからです。

逆走車への対策は、今後進んでいくと思います。しかし、現段階ではこのような防衛運転をすることにより、運転者や荷物を守ることしかできません。しっかりと防衛運転を行ってください。