皆さん、こんにちは！

交通事故防止コンサルタントの上西です。ＹｏｕＴｕｂｅ番組を始めて２か月が経過しました。おかげさまで、皆さまからの反応も良く、社内での安全会議などで活用頂いているという声を聞くと非常にうれしく思います。

さて今回は、そのＹｏｕＴｕｂｅ番組でも紹介したある運転者の話です。福岡県の運送会社様では、管理者の講座と運転者に対する研修を行っておりますが、その運転者様の研修で、こんな話がありました。

私が「皆さんにとって安全運行とは何ですか？」と質問したところ、２４歳のある運転者の方が、「それは自分ではわかりません」と答えたのです。

はじめはふざけているのか？と思い、どういう意味かと聞いてみたところ、彼はこう続けました。

「自分では、常に安全運転をしているつもりです。でも、それを評価するのは自分ではなく、周囲の車両や歩行者だと思います。例えば、制限速度が時速４０ｋｍの道路を時速４０ｋｍで走行していても、歩行者が僕のトラックを見て、『怖い』と感じたら、それは安全運転ではなくなるでしょ？」

この言葉に正直、衝撃を受けました。たしかに、自分は安全運転をしていても、周りに恐怖を感じさせてしまうこともあると思います。

例えば、住宅地をいくら徐行しても、歩行者との距離感で怖いと感じさせてしまうこともあるでしょう。

常に私たちは、周囲にどう思われるのか？　周囲がどう感じるのか？を意識すべきだと、このプロドライバーから教えられたと同時に、プロドライバーは、こんなレベルの高い意識を持って運転していることに驚きました。

皆さんもぜひ、周囲に恐怖感を与えない運転を心掛けて頂きたいと思いますし、そんな指導を運転者の方にして頂ければと思います。

【ＹｏｕＴｕｂｅで番組を始めました】
上西一美のドラレコ交通事故防止