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    バンダイロジパル・馬場社長「めざせ!『エクスパンション』」

    2008年10月29日

     
     
     

     バンダイナムコホールディングスの物流子会社、バンダイロジパル(東京都葛飾区)の馬場範夫社長は5月27日に就任。昨年7月に設立したロジパルエクスプレス(同)の社長も兼務している。「玩具のDNAが強く、明るく瞬発力がある会社。『拡大・エクスパンション』の流れを作っていきたい」と語る。


     バンダイナムコホールディングスは来期から、新しい中期経営計画に移る。これに併せて同社も現在、新中期経営計画の策定を進めている。「テーマは『エクスパンション』。バンダイナムコグループが競争優位であるよう品質にこだわり、価格面で貢献する。トイの国際一貫物流、アミューズメント物流のノウハウを外にも展開し、それを再びグループに生かす循環を作っていきたい」と馬場社長。
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    馬場社長
     国内の玩具市場について「少子化がボディーブローのように影響している」と捉えるものの、グループでは従来のトイ事業だけではなく、対象の消費者や商材など事業領域を広げており、「アパレルやキャンディーといった新たな商品が増えている。この流れに乗り、事業拡大を図っていきたい」とする。
     ロジパルエクスプレスでは、「『物流子会社』といえば上から来る仕事を待ってさばくという意識になりがち。『子』の文字を取った『物流会社』を目指している」という。
     今年5月、大阪府茨木市に4000坪の倉庫を竣工し、6月には6000坪を誇る川崎物流センターを開設。また同月、バンダイ自動車を吸収合併した。「メンテナンスのノウハウがトラックだけでなく、ゲーム機にも活用できる」という。拠点や事業内容が拡大しており、「実務をこつこつと積み上げていく」としている。
     環境への取り組みも積極的だ。トラック130台のうち、16台がCNG車。昨年度は環境省と環境再生保全機構主催のエコドライブコンテストで、参加した全拠点が入賞。「今年度は環境大臣賞を狙いたい」という。
     上場廃止時には親会社から、「事業をグループに特化させてほしい」との要請があったが、「それだけなら会社が縮み、競争力がなくなる。ロジパルのサービスが高くても使わなければならなくなり、どちらも不幸になる」と反対。「グループに軸足を置く」というスタンスを決めた。
     「ロジパルはグループに貢献する部隊。ロジパルエクスプレスは資産を活用し物流会社としてやっていく。全体として、拡大の流れを作っていきたい。あの当時、反対をしていなかったら、今の形はなかった」という。
             
     馬場社長は、物流関連資格の最高峰とされるJILSの「ロジスティクス経営士」の第4期生。「本当に大変だった」と振り返るが、今では「物流ABCの話だけで、数時間も盛り上がる」というほど。社員にも資格取得の推奨を行っている。
     同社内でロジスティクス経営士の資格を取得しているのは馬場社長だけだが、JILSのグリーンロジスティクス管理士が2人、物流技術管理士が20人となっている。
     馬場社長は「自ら向上したいという社員からの声は大歓迎」と話している。(玉島雅基)

     
     
     
     
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