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運送会社
音声物流システムでハンズフリー・アイズフリーを実現
2008年11月20日
日本ユニシスは、米国ヴォコレクト社が開発した音声主導型業務システム『Vocollect Voice(TM)/ヴォコレクトボイス』の普及に力を入れている。日本ユニシス・サービスインダストリ事業部の矢島孝安営業三部長は、「倉庫内の全ての作業に適用できる可能性を持つソリューション」と自信を見せる。
同システムは、音声認識技術を活用して物流業務を支援するというもの。上位のWMSから受け取ったピッキングなどの作業指示を、無線LANを通じて携帯端末「TalkmanTM(トークマン)」に送り、作業者は専用のヘッドセットからの音声指示をもとに業務を遂行。業務完了の報告も音声を通じて行う。
ハンディターミナルやPDAなどの端末を持たない「ハンズフリー」、ピッキングリストとの照らし合わせや画面確認が不要という「アイズフリー」が実現するため、業務効率の飛躍的な向上が実現するという。「耳で聞いて、その通りに動けば良いので、業務フローを覚える必要がない」。教育に割く時間を削減することができ、パート・アルバイトなどの短期間勤務のスタッフが多いセンターでは大いに効果を発揮する。
また、「人」の力を最大限に活用することを前提としているシステムゆえ、大掛かりなマテハン機器等に比べると、「ワークフローや業務の繁閑に合わせて、柔軟に対応できるのも強み」だという。
作業者が携帯・装着する無線携帯端末「Talkman(トークマン)」、ヘッドセットは、堅牢性を意識して設計されており、「落下や踏みつけにも耐えうる構造。『現場』で問題なくお使いいただける」と同部長は語る。
アメリカでは多くの導入実績がある同製品だが、日本ユニシスが日本での展開を始めたのは07年1月頃から。徐々に「音声認識技術」の有用性が知られるようになり、導入事例も増えてきている。今年9月には、カンダコーポレーションの子会社であるカンダビジネスサポート(千葉県習志野市)が新設した習志野物流センターに導入されたことが明らかになり、話題となった。矢島氏は、「アパレルや食品、日雑品等を取り扱う物流センターへの導入を進めていきたい」と話す。
価格は、ハード50セットとソフトウェア、基本的なカスタマイズを含めて約7,000万円―。
なお、日本ユニシスは11月27日と12月10日に、「音声物流ソリューション『Vocollect Voice(TM)』紹介セミナー〜見て、聞いて、触って、効果を実感〜」を開催する。
時間は午後2時から同5時まで。セミナーでは、サン物流開発の鈴木準氏が「物流現場における自動認識システムの展望」と題し、講演。また、『Vocollect Voice』の解説やデモンストレーション、国内外での導入事例が紹介される。
会場は江東区豊洲の同社セミナールーム。参加費用は無料。定員は各日30名。
詳細は同社HP、http://www.unisys.co.jp/top/smin.html -
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