-
運送会社
コーズ 「内職」で物流サポート、施設・人材不足を補う
2009年2月12日
配送だけでなく商品管理など複雑な業務を請け負う物流事業者が増加している。特に商品のピッキングや値札張り、梱包など、これまで荷主が行っていた業務を物流事業者が引き受けることで、仕事を確保するというケースが主流になってきている。
しかし、中小・零細の運送事業者では、人材確保やピッキングのための場所の確保なども困難。せっかくの新規事業を、やむを得ず断念することも多いようだ。コーズ(明石浩二社長・水野薫社長、兵庫県宝塚市)は、内職で物流事業者の場所・人材集めなどをサポートするサービスを提供し、注目を浴びている。
商品を車に積み込む
同社には数百人の主婦が登録されており、内職としてピッキング作業の部門を受け持つ。すでに、大手レンタル会社のCDやDVDなどの袋詰め作業などを手がけている。
同社の内職ピッキングを利用する伊丹市の運送事業者の社長は、「われわれのような中小企業では、大手物流事業者のように大がかりな施設や人材を確保できず、仕事の話があっても断念するケースが多かった。しかし、コーズと提携して、大手と対等の事業確保が可能になった」と話す。
コーズの明石・水野両社長は、「今まで当社でも、荷主から直接、内職の仕事を請け負っていた。こんななか、知人の運送事業者から大きなピッキングの仕事があり、内職としてピッキングを行ってもらえないかとの話をもらった」という。「当初は不安もあったが、仕事の内容は今までやってきた内職の仕事であることから、何の問題もなくスムーズに業務を行うことができた。このことをきっかけに、ピッキング加工などで困っている物流事業者の助っ人として依頼を受けることとした」と説明。
基本的に、自宅で作業ができるものであれば何でも請け負う。同社は数百人の内職さんが登録されているが、適正な審査のうえで登録しているため、事故などの問題もなく事業を継続しており、取引先からの信頼も高いようだ。
問い合わせは、電話0797(78)9380番まで。 -
-
-
-
「運送会社」の 月別記事一覧
-
「運送会社」の新着記事
-
物流メルマガ