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運送会社
樋口物流サービス 新社屋完成、東北エリアの主幹拠点に
2020年8月19日
総合物流企業である樋口物流サービス(樋口修一朗社長、大阪府東大阪市)はこのほど、宮城県仙台市若林区に建設していた東北支店の新社屋が完成し、6月から業務を開始した。新社屋では区域事業部仙台営業所(利用運送事業)、現業輸送部東北特需輸送部(一般貨物自動車運送事業=4トンウイングPG11台、4トン平ボディー2台、2トン箱PG2台保有)を移転配置し、さらに配送センターを併設し、多種多様な物流・輸送業務への対応、提案ができる東北エリアの主幹拠点として運営する。
仙台東部道路の仙台東インターチェンジに近く、産業道路交差点約700mの好立地。敷地面積は約818坪、倉庫は約215坪の資材倉庫と別棟に約99坪の倉庫があり、合計で約314坪を保有。資材倉庫には2.8トン対応の天井クレーンを備えている。さらに屋根付きの荷捌き場(約10m)も隣接するなど作業しやすい環境。一般商材向けはネステナーラックを3段積みにして保管する。
別棟は2階が事務所、1階が倉庫の構造で、倉庫は主に関東や関西を中心に全国から東北向けの荷物を、中継ストックヤードとして使用する約67坪のスペースと、空調管理システムを備えた約32坪のスペースからなる。温度管理(25度設定)のできる庫内には傷みやすいロール状のフィルムなどを保管する予定で、同社では「倉庫保管に関わる内容でお困りのお客様がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせ下さい」としている。
「仙台営業所をスタートさせたのが2005年11月で、アパートの1階テナントスペースを利用した13坪の事務所からのスタートだった」と振り返るのは、同社常務取締役の千葉典雄氏。その後、2012年7月に新しい事務所を構えてトラック5台を保有するようになり、2015年9月に岩手営業所を、2017年6月には山形営業所を開設、そしてこのほど東北支店新社屋が完成した。
その思いは、「当社で働いているドライバーも、永年勤続ともなれば、いつまでも若くはなく、将来的にはトラックに乗れなくなる時もきっと来る。そういった思いから頑張ってくれたドライバーに対して、トラックから降りても倉庫のリフトマンやピッキング作業員として、安心して働き続けられるような環境づくりができた」と、労働環境改善という側面でも新社屋のメリットを強調する千葉氏。「みんなでこれまで頑張ってきたこともあり、会社から将来に向けての大きな投資をしていただいた。その感謝の気持ちを持って、さらに成長させていき、最終的には東北6県すべてを牛耳りたい」と意気込みを語り、「次の世代に引き継いでいけるように道筋をきちっと作っていきたい」と続ける。
「我々は東日本大震災というつらい経験をし、仕事ができない状態も経験した。働ける環境、仕事のできるありがたみをひしひしと感じた日々でもあり、お世話になった皆さんに、少しでも恩返ししようという思いが詰まった倉庫でもある。従業員にも、人に感謝するということを忘れずに、日々頑張ってもらいたい」と、心を込めて話す。
◎関連リンク→ 株式会社樋口物流サービス
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