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    屋上遮熱でコストダウン、電気代を10%以上削減 竹下運送

    2009年6月24日

     
     
     

     竹下運送(竹下徹社長、静岡市葵区)はこのほど、本社冷蔵・冷凍センターの屋上に遮熱工事を実施。夏場の多いときで1日500kWにも上る冷蔵・冷凍倉庫の消費電力削減を図り、6月上旬に遮熱シートの貼付工事を行った。同社は、年間を通じて10%以上の電気代削減を見込む。


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     同社は延床面積2万5000平方mの、トラック事業者としては県内最大級の冷凍・冷蔵倉庫を保有。このため電気代も高額で、年間3000万円近いコストが発生し、昨年はピークの8月だけでも電気代は300万円に上ったという。
     消費電力を抑えるために同社が導入したのはサワヤ(石川県金沢市)が製造・販売する「冷ぇルーフ」。同社によると最大で屋根温度を15度下げる効果があるという。これを、事務所部分を含む屋上全体の約80%に施工。工事期間は2日間だった。竹下運送は3年間のリース形式で導入したが、5年間のメーカー保証が受けられる。
     同製品は昨年11月に行われた第5回エコプロダクツ大賞(エコプロダクツ大賞推進協議会主催)で、審査委員長特別賞(奨励賞)を受賞。冷蔵倉庫以外でも、工場や高速道路のサービスエリアなどの施工例を持ち、遮熱効果以外にも雨音の軽減や屋根そのものの寿命を延ばすメリットもある。
     当初は屋上に太陽光発電を設けることも検討した竹下社長。最終的に「遮熱工事の方がコストメリットは大きい」と判断した。今後は導入前後の使用電力について細かくデータをとりながら効果を確認していく考えだ。(中道幸男記者)

     
     
     
     
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