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    「最良の物流パートナーをめざして」サン・エクス

    2009年7月22日

     
     
     

     【広島】「実勢運賃には幅があるが、その1番下のほうでも事業が成り立つという事業者が存在する以上は、それに対応できる企業体制を構築する必要がある。少量の依頼であっても、取引先にとってコスト削減となるような仕組みを探っていきたい」と岡田典之氏(サン・エクス、安芸郡坂町)。ロットによって変動するという運賃・料金の一般的な理解を踏まえつつ、取引先にとって最良の物流パートナーとなるのが目標だ。


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    岡田社長
     酒類・食品卸の地場3社が事業統合するのに際し、平成7年に商流部門としてサンリックを設立する一方、物流部門を一本化する形でスタートしたのがサン・エクス。3代目社長として同17年に就任して以降、着実に業容の拡大を進めてきた。
     商流部門のサンリックは同15年、大手卸の国分による子会社化でサンリック国分として新しいスタートを切り、同氏がサン・エクスの舵取り役となった翌年には広島センターが稼働。
     また、昨年の後半には東中国国分が手掛ける岡山市の新センターの物流業務も一手に引き受ける一方、一般物流の分野も徐々に拡大してきた。
     広島センターではメーンの酒類・食品物流のほかに、100円ショップで知られるダイソーの流通加工も手掛ける。なかにはパレットものもあるが、業務の中心となるのは全国の各店舗から届くピース単位での出荷要請。ある意味で問屋出身としては得意分野の一つでもあるが、センターの構内では連日、これら店舗のニーズに即応するために多くのスタッフが箱詰め作業に多忙を極めている。
     自社トラックは広島に27台、岡山に11台を配置しているが、中・長距離輸送を担う広島所属の11台を除けば、大半は域内を対象とした小口配送が主業務となる。「品質を上げてコストを抑えるには、まず小口部門での量的な確保。ただ、広島とか岡山といった限られた物流ニーズは少なく、多くのケースで求められるのは中四国エリア。量的な裏付けがなければ集荷は難しいし、共配を進めるうえの課題にもなる」と同氏。
     一方、広域便は関西―広島間をメーンとしているが、関西発の輸送ニーズに偏っている現状を打開する狙いもあってWeb・KITも活用。「酒類・食品の分野で取引先の合理化、コスト削減につながる仕組みを提案していくのが事業の柱だが、協力輸送会社とのネットワーク作りも今後に重要なポイントの一つになる」と話している。(長尾和仁記者)

     
     
     
     
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