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運送会社
ドライバーを事故から守る「反射材付きユニフォーム」
2009年10月27日
ドライバーを事故から「守る」ユニフォームが誕生。
ユニフォームメーカーのタカヤ商事(広島県福山市)は、「安心・安全」をキーワードとした新ブランド「NIGHT KNIGHT(ナイトナイト)」を発売した。暗い場所での作業に従事する際に、その存在を周囲に知らせるための「反射材付きのユニフォーム」で、高い視認性で従業員の安全確保に貢献する。同社東日本ユニフォーム営業部の戸田強部長と、東京ユニフォーム営業課の後藤靖史主任に話を聞いた。
戸田強部長(左)と後藤靖史主任
戸田部長は、「ナイトナイト」の企画意図について「ここ10年、交通事故件数は減っているのに、路上作業員に限って見るとその発生件数は減っていない」とした上で、「路上作業を行う人のリスクを回避するためのユニフォームがあってもいいのではないかと考えた」と説明する。
さらに、「Gマークの取得など、運送事業者は安全へ取り組みをさまざま行っているのに、ドライバーが路上作業中に巻き込まれて被害者になってしまうのは大変悲しいこと」と付け加える。
10月から発売された同製品は、再帰性反射材をユニフォームに縫い付けたもの。反射材は3M社製で、「自動車のヘッドライトで照らすと500m先にあっても視認できる」(同)という最高レベルの製品を採用している。同部長は、「命に関わるものだから、反射材の質にはとことんこだわった」と語る。
反射材は袖口、腰、背中などに、「360℃どこから見ても見えるように配置している」(後藤主任)。腕や脚に配置しているのは、「物陰から飛び出して来た時にもすぐに視認できるように」という配慮からだという。
ユニフォームとしての使い勝手も重視。表面はポリエステル、裏面には綿を使用している。「肌触りが良く、吸汗性に優れているため、運送業界にも好まれている素材」(後藤主任)。また、荷物を傷つけることのないよう、ボタンやファスナーが表面に出ないよう縫製されている。
さらに、運転席に座っている状態でも手を入れやすいよう、ズボンのカーゴポケットは斜めのカットにするなど、「動きに合わせたデザイン」を実現。一般カジュアル向けの製品を扱っている同社だけに、機能だけでなく「見た目」にもこだわったシャープなデザインも特徴だ。
ヨーロッパではすでにスタンダードになっているという「高視認性安全服」。日本での普及をめざし、同部長は、「従業員の安全を守りたいと考える経営者に、ぜひご検討いただきたい」と話す。価格はオープンだが、「実売価格はブルゾンとズボンの上下で9000円程度」(同)。
詳細は同社HP、https://takaya-workwear.jp -
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