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運送会社
国分ロジスティクス エコドライブを実践
2009年12月25日
国分ロジスティクス(千葉県船橋市)はこのほど、グリーン経営認証を取得した。平成18年度からドライバーにエコドライブ教育を実施するなど、早くから環境への取り組みを続けてきた同社に話を聞いた。
同社の運輸部門は4トン車が15台。9台がコンビニ配送、6台が量販店やセンター間配送で稼働している。
燃費向上に向けた取り組みを開始したのは、エコドライブという言葉が定着し出した18年度のこと。「無駄なアクセルを踏まないなど5、6個のポイントを守らせることからスタートした」(高梨雅弘運輸部副部長=写真右)という。並行して、車両ごとの燃費データの管理も開始。
19年度には、データ・テック社の「セイフティレコーダ(SR)」を全車両に導入。「燃費向上だけでなく、安全にも役立つ」(安永忠雅常務)とし、実際に事故削減の効果も見られているという。
これらの施策で、「燃費は3ー4%向上した。世間の水準よりもはるかに良い数値で推移している」(高梨氏)。具体的には、4トン車の一般的な走行距離は1リットルあたり5km台だが、同社は「(エコドライブを始めた)18年に全車の平均が6kmを超え、今では7kmを超える車両もある」と効果はてきめんだ。
グリーン経営認証では目標数値の設定が求められるが、今回の取得にあたり、燃費は「前年比0.5%アップ」を掲げた。同社の場合、「良い」数値からのさらなる飛躍を目指すことになるため、「先月、エコタイヤのテストを開始した」(同)など、新たな取り組みも前向きに検討している。「環境への取り組みは、企業としてやらなければならないこと。お金がかかってもやるというのが社の方針」(同)。
一連の取り組みの中で、最も良かったのは「従業員の意識が変わったこと」(安永氏)だという。「運転の仕方も大きく変わり、事故も減った。運転以外でも、環境教育を実施することで、ゴミの分別の徹底や環境美化など、あらゆる面でプラスの効果があった」。SRの得点を活用したドライバーの表彰制度も設け、士気向上に役立てている。
なお、親会社で荷主の国分は、国分ロジスティクスの事例をノウハウ化し、グリーン経営認証の取得を協力会社にも展開していく構え。1月以降、全国で協力会社を招いて説明会を開催し、5月末をめどに取得をめざすとしている。
国分の経営企画部環境担当・山田英夫課長は、「環境への取り組みは、事業者にとってもメリットが大きい。国分ロジスティクスのモデルケースも見てもらいながら、協力会社の理解を得ていきたい」と話している。
◎関連リンク→ 国分株式会社 -
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