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運送会社
流通システム中部 「物流から農業を変えたい」
2010年11月5日
【愛知県】「物流から農業を変えたい」と語るのは、食品輸送を手がける流通システム中部(小牧市)の近藤勇一社長。
ジュニア野菜ソムリエの資格を取得し、7月から豊田市のスーパーで買い物をする主婦たちに野菜や果物の選び方を無償でアドバイスしている。
そして、同スーパーのスイカが地元で評判になり、売り上げアップに大きく貢献したという。
「すべては自分がおいしいものを食べたい思いが出発点」というが、物流から農業を変えられないかという思いも強く持つ。その一つが生産者と消費者とのマッチングだ。
現在、地元ではさほど知られていないものの、味は確かな産地のみかんをスーパーに置く計画を提案。スーパー側もスイカの売り上げアップに貢献した近藤社長の提案とありすぐさま了承した。
「こうしたことは生産者を知っているからできること」と同社長。これまでバイヤーと同行して生産者と接してきた実績が生きているという。
提案した野菜の流通過程で発生する輸送やパッケージ加工は同社が手がける一方、スーパー側では目玉商品での売り上げアップが見込めるうえ、これまで加工作業をしていたパートタイマーには「よりお客様とコミュニケーションを図ってほしい」と積極的に店頭に出てもらうという。
「輸送という観点から野菜の品質ひいては農業を、もう一度考え直すことは可能だと思っている」と話す。経験とアイデアで生産者と消費者の架け橋となる。
◎関連リンク→ 株式会社流通システム中部 -
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