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    秀和ロジスティクス 廃食油で走るトラック

    2011年1月28日

     
     
     

    【神奈川県】秀和ロジスティクス(堀江均社長=写真左、神奈川県厚木市)は昭和52年の設立以来、倉庫・物流センターを中心とした配送事業や、工場―物流センター間配送など、荷主の円滑な流通を行う物流業者として評価を得てきた。昨年8月からは、天ぷら油などの廃食油から精製されたBDF(バイオディーゼル燃料)によるトラック走行にも取り組んでいる。
     現在、同社では配送業務に使用している4t車1台を100%の廃食油BDFで試験走行させている。ダンボール製品を運ぶ車両で、神奈川、埼玉、東京など100~200kmのエリアを走行している。
     このBDFは、同市内で天ぷら油からの精製などを手がけているベストトレーディング社から購入している。


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     大河原裕尊常務取締役は「新しいことに取り組むのが好きなので提案があった時に『ぜひやろう』と決めた」という。
 現状は同社の金田事業所でしか給油できないため、燃料切れが課題だったが、特に問題は起こっていない。「どこでも入れられる燃料ではないプレッシャーもあって、ドライバーが残量を常にチェックしているので、燃料切れなどはない」と話している。
     運送業は排ガスなどで環境にマイナスイメージがあるため、「少しでもエコの取り組みを目に見える形で示していきたい」という思いもあった。導入にあたってはBDFの中身を100%廃食油にした。「排ガスは天ぷらの香りがするので、お腹が空きます」と笑う。「企業なので利益を出していくことは当然だが、BDFに取り組むことで将来への投資という意味もある」という。
     エコドライブなど環境対策も推進。BDFについても、燃料残量の配慮など通常よりも煩わしいことが増えるが、「会社にとって大切なこと」と理解されているので、従業員も率先して取り組んでいる。
     地域のジュニアユースサッカーチームのスポンサーなども務める同社。堀江社長は「人間も会社も、自分さえ良ければいいという考えではダメにしてしまう。自分たちの力でできるものは採り入れていく。小さくても強い会社であることが大切だ」としている。
    ◎関連リンク→ 株式会社秀和ロジスティクス

     
     
     
     
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