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    OPAL「これからの物流は企画力。本当のロジスティクスを」

    2012年1月11日

     
     
     

     戦略的な物流を目指すOPAL(=オパール、東京都品川区)は、ファンドの投資により昨年1月に設立された。社長の矢野三興氏は商社出身で物流業界に入り、東京納品代行で副社長を務めた。
     「ITやコンサルタントの視点でのロジスティクス企業をつくりたかった。物流のほとんどは何らかの形で商社が絡んでいる。現在の物流は商社の要望通りに動くだけの業界になっているが、本来は物流業務こそ『商社的』だと思う。しかし物流企業がメーカーと直接話をしたくても、商社という壁がある。その壁を崩すのではなく、『商社という壁を含めた』SCMを構築したい」と持論を展開する。


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     同社はレナウンの物流を一手に引き受け、千葉県習志野市の物流センターを拠点に物流システムの運営と庫内作業を主業としている。「20年前からアパレル業界では先進的な物流システムを構築していたレナウンさんだが、一層の効率化を目指して物流部門を切り離し、我々に委託してくれた。習志野の拠点もレナウン保有施設だったが、売却先から当社が借り受けている。広さは3万坪あり、開設当時は英知を盛り込んだシステムで物流関係者の見学も多かったと聞く。しかし、現在の視点で見ると複雑なシステムなので出来るだけシンプルな形に改善した」と説明する。
     物流センターからの輸送は協力運送事業者に委託しているが、「荷主が運賃削減をすると、物流の元請けは下請けの運送事業者の運賃をたたく。それでは顧客に接するドライバーの質が低下するのは防げない」と指摘。
     「協力運送事業者はパートナー。お互いにウィンウィンの関係でなければ続かない。運賃を下げるなら効率を上げる。輸送面だけを見るのではなく経営全体を見ながら、経営に直結する物流の優先順位を確定し、システマチックに考えて行動する。これからの物流は企画力。本当のロジスティクスを実行したい」と語る。
    ◎関連リンク→ 株式会社OPAL

     
     
     
     
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