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    今なお現役赤帽マン 赤帽旭川・上野理事長

    2012年8月3日

     
     
     

    【北海道】赤帽旭川軽自動車運送協同組合(旭川市)の上野貞夫理事長は、昨年理事長に就任したが、赤帽うえの運送の事業主として、配送業務を今も続ける「現役バリバリの赤帽マン」でもある。「いつ休んでいるのですか」の問いには「(協組事務所にいる)今だよ」と笑って答える。


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     メーンは、深夜の新聞配送業務。梱包された朝刊を各地の拠点まで20年間休まず運んできた。協組の管理や営業、対外折衝や会議など理事長として多忙な業務をこなす中、自身の配送業務を減らさない背景には、「北海道の赤帽」ならではのエピソードに彩られた「仕事への愛着」がある。
     深夜のため、新聞は大抵、配送先の車庫の中や事務所の脇などに置く。「判をもらうわけでもなく、届け先の人と会うこともない」という。
     冬を控えたある日、いつものように配送先に着くと、新聞を置く場所には「手縫いの手袋と手紙」が置いてあった。添えてあった手紙には「毎日ご苦労様です。これから寒くなりますが、どうか元気で、風邪をひかないように。この手袋で頑張って下さい」との文面が記してあった。
     上野理事長は「突然のことで、嬉しくて、感激して、涙が出た」と振り返る。その場で「遠慮なくいただきます。心のこもったお手紙、手袋をいただきます。またよろしくお願いします」と返事を書いた。
     「もっとすごい話もある」と上野理事長。猛吹雪のため道路に雪溜まりができ、車ではこれ以上進めなくなった所があった。配送先まではあと300mほど。一面は暗く、道路は雪で全く見えない状況だった。
     「先方のことを考えると、何としても届けなければならない」と責任感で頭がいっぱいになり、吹雪の中、新聞紙を担いで歩いて届けることを決めた。歩くごとに「ずぶっ、ずぶっ」と膝まで雪に埋もれた。
     道路が消えていたため、電柱を頼りに向かったが、それでも少しずつ道路から逸れ、田んぼの用水路に足を踏み外してしまった。ずぶ濡れになりながらも無事に荷物を届けた。「車なら往復で1〜2分の距離だが、この時は40分かかった。車に戻ると直ぐにヒーターで温め、ぬれたまま次の配送先に向かった」という壮絶な体験だ。
     「このようなことが重なってきたので、仕事を手放したくない気持ちが強い。お客様にもそれだけ信頼されているという自負もある」という。
     新聞の配送業務は20年間、病気もせず、無事故でミスなく仕事をこなしてきた。今後もこの業務を抑制するつもりはないが、理事長として組織の活性化にも注力する考えだ。
     「赤帽旭川として今年度、異業種との交流や連携を重点課題としている。これまで外の世界との交流が極めて少なかったが、人脈を構築し、事業のヒントを得ながら、数字につなげていきたい」と抱負を語っている。

     
     
     
     
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