津市で運送事業を展開するヤマトの代表を務める藤本善一氏はこのほど、同社久居営業所の隣接地にパワーリフティングジム「ＫＥＮＫＯＤＯ＋（ケンコードープラス）」をオープンした。

藤本氏は６年前、生活習慣を見直し健康的な体作りを目指してトレーニングを開始。学生時代はラガーマンとして活躍し、さらに３０年運送の現場で体を張ってきたこともあり、基礎体力・身体能力は人一倍にあったのだろうが、いきなり１００キロのバーベルを持ち上げたというから驚きだ。たちまちパワーリフティング熱に火が付き、その魅力にとりつかれた藤本氏は半年後、三重県のベンチプレス大会に出場し見事優勝。３年後には全日本実業団ベンチプレス大会で優勝を飾るなど、たちどころにトレーニングの成果を出している。

そんな藤本氏が運営する同ジムには、パワーラック、ベンチプレス台、スミスマシンといった、アメリカから輸入した器具が揃い、他ジムとは一線を画す本格仕様。ジムの２階にはレンタルスペースがあり、大会開催の予定もあるという。

取材時はオープン２週間後、会員層は中学生から５０代と若いめながら、「現代人の体力のなさに驚いた」と藤本氏。しかしそれを実感することでスイッチが入るのか、見る間に成長していく姿に嬉しさも感じている様子。地域の健康をサポートできる喜びを知り、今後は高齢者の筋力アップにも貢献したいと話す藤本氏は、「常に自己ベストを尽くす」をモットーに、自らもこのジムで研鑽を積んでいく気概を見せている。

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