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運送会社
エス・アイ・ロジ 倉庫業、3PL事業で成長、国際輸送で世界も視野に
2022年11月8日
【宮城】「100年継続する企業にしよう。」を経営理念に、2007年の創業以来、倉庫業、3PL事業、そして国際貨物と、事業の幅を広げるエス・アイ・ロジ(大友聡社長、仙台市泉区)。6人でスタートした同社は、創立から15年目を迎え、スタッフは40人を超えた。宮城野区に東日本物流センターとして、常温・冷蔵・冷凍の3温度帯の倉庫を構えている。国内事業に加え、6年前には国際物流にも参入し、仙台から日本全国へ、さらには世界へ、を視野に、事業展開を図る。現在、第2物流センターの構築も進めており、提案型営業を武器に、さらなる飛躍を目指す。
大学を卒業した大友社長が入社したのは、親戚が経営する倉庫会社だった。
そこでセンター運営なども経験した同社長は2007年、スタッフ6人で起業する。「資本もなく当然資産もなく、あるのは経験のみだった」と振り返る同社長は、「何でもやろう」と、センター内の請負や物流コンサルティング、特定労働派遣などで会社を切り盛りしていた。
転機は2011年だった。東日本大震災で、東北エリアが大きな打撃を受け、物流で困る企業が相次いでいた。
前職でも携わっていた外食でも物流へのニーズが高まっていた。同社は、倉庫を自社で購入し3温度帯の倉庫を構え、倉庫業へと本格参入する。
6年前には、第1種利用運送業(外航海運)の許可を取得し、国際輸送にも事業の幅を広げた。
どの港に着き、どのように陸送するか。同社では、海運、倉庫、国内物流を1社で完結する仕組みが構築できるため、大幅なコスト削減が可能になる。国際輸送はまだスタートして6年だが、売り上げは全体の半分を占めるまでに成長している。
「前職で東京へ赴任し、物流現場を経験できたことが大きい」と話す同社長。実際に日立物流やセンコーなど、大手の物流現場を見て学んだ。現在、同社が手掛ける3PL事業もそうした現場で会得したという。
仙台を基盤として、国内事業部と国際事業部、2本の柱で、国内では関東へ、そして世界へ、事業展開を図る同社にあって、「物流の枠の中でいろんなことにチャレンジしていきたい」と、同社長は話している。
◎関連リンク→ エス・アイ・ロジ株式会社
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