「きれいな車両で荷物を運ぶ」を会社の基本方針に掲げるクニヒロ運輸（廣中幸司社長、兵庫県西脇市）は、内勤者も含めた全社員対象のレベルアップ会議を毎月の第１土曜日に開いている。日常の安全対策や健康管理などについてグループディスカッション方式で意見を出し合い、ドライバーが司会を務めることもあるという参加型。その会議を終え、ドライバーに手渡されるのが５０００円分の洗車カードだ。

保有するトラックの大半がウイング車だけに洗車するのも大変な作業になるが、「洗車カードがあれば（きれいにしていない）言い訳もできないしね」と廣中社長は笑う。日ごろ給油しているガソリンスタンドの洗車機は水洗いが１０００円、ワックス洗車が２０００円。週に１回のペースで洗い、月に一度だけワックスを選択すれば５０００円でピッタリの計算になる。

カードの支給を始めて３年になるというが、「洗車する労力を省けるし、時短を進めるうえでも役立っている」（同）と話す。一方、いま検討しているのがユニフォームの新調。「スタイリッシュなものにしたいと思うが、まずは袖を通すドライバーらの声を聞いてから」と計画を進めている。

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