【群馬】人材確保のため、さまざまな取り組みを展開している運送業界。シンコー運輸（柳生昭仁社長、桐生市）は、トラックを運転したことのない未経験者に向け、ＳＮＳを通じて自社や業界の魅力を発信している。

同社では人手不足を補うため、７年ほど前に未経験者の採用を開始。以来、１０人以上がドライバーとして入社している。柳生社長は「育成に時間がかかるものの、素直さや柔軟性が魅力的」と語る。

一方、未経験者の採用には課題も多いという。運送業は「キツイ仕事」「トラックを運転するだけでつまらない」というイメージが強く、応募をためらったり、入社後のギャップにつながったりすることがあるという。

そうした中、同社では仕事内容や職場の雰囲気をより知ってもらおうと、約半年前にインスタグラムで投稿を始めた。荷物の積み込みやトラックのタイヤ交換、出発前の日常点検など、ドライバーの運転以外の作業を動画で紹介している。ドライバーが出先で見つけたご当地の名所や名物も公開し、運送業の醍醐味も伝える。柳生社長は「入社前に仕事内容や楽しさへの理解を深めてもらえれば」と期待を込めた。

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