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運送会社
坂出キョードーサービス 初の営業倉庫が稼働
2023年6月9日
【香川】坂出キョードーサービス(坂出市)が昨年11月に着工していた倉庫が完成し、5月1日から本格稼働している。瀬戸中央自動車道(瀬戸大橋)の坂出インターから国道21号を西へ約5kmの立地。精密機械や大型製品など特殊貨物の輸送に特化して事業を進める同社にとって初の営業倉庫で、経産省の事業再構築補助金を活用した。
一時保管用の野積み施設として活用してきた1200坪の資材ヤード(同市)に建設した平屋建て倉庫は200坪で、2.8トン吊りの天井クレーンを装備。天井高はクレーン下で8m(吊りシロ)を確保しており、吊り天秤を使った荷物などにも対応できる。奥行き6m、幅40mの庇も整備した。
関東・中京地区にある取引先の機械メーカーの四国地域における拠点として機能。ユニック車を使った域内配送も担うほか、大手の運送会社が東京・名古屋・大阪方面から運び込む長尺物のハブ拠点としても活用する計画があるという。
「コロナ禍の一昨年ごろから倉庫の問い合わせが増えている。メーカーが在庫の拠点として、また商社系が営業所と倉庫を兼ねるケースも見られる」と惣田直人社長(44)。ドライバーの確保に苦しむトラック業界の現状を踏まえ、将来的な輸送力の低下を見越した荷主の動きも感じるという。
「機械メーカーから『先入れができるので助かる』という声ももらうが、働き方改革を進めるうえで、荷物が自社の構内にあれば時間をコントロールできる」と話す。また、これまでは実務を通して教えてきた現場作業も「自前の施設を使った積み・下ろしのトレーニングができる」と新人教育にも活用していきたい考えだ。
◎関連リンク→ 有限会社坂出キョードーサービス
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