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    浜松定温輸送 礼節の徹底で波及効果

    2014年5月16日

     
     
     

    【静岡】「人間には癖があるが、その癖を利用してルールや礼節の部分に反映させることができる」と話すのは、食品輸送をメーンに手がける浜松定温輸送(浜松市)の高橋満敬社長。
     同社を訪問すると、トラックを洗車していた従業員が、「いらっしゃいませ、こんにちは」と元気よく迎えてくれた。高橋社長に聞いてみると、「礼節は基本だ。重要視している。まず、それが出来なければルールは守れない」と話す。「性格を変えることは難しいが、考え方を変えることはできる。癖として習慣づけてしまえば、それが当たり前のこととして根付いていく」と付け加える。


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     同社のドライバーが配送先の事務所を訪れた時、脱いだ靴は先端を入り口に向けて置き、被っている帽子を取ってあいさつする。それを基本にすることで、様々な社内外のルールも身についていく。一連の取り組みは荷主に対しても影響をもたらした。「ある荷主が当社のドライバーのあいさつを見て、自社の行動指針の一つとして『あいさつ』を追加したと聞いている。あいさつを含む礼節は、簡単なようで意外に難しい」と話す。
     ドライバーの人間力向上、ルールの徹底順守、輸送品質の安定でサーチャージ問題もクリアできるという。「社内でやれることは全てやって、事故のない安定した輸送をしていれば、荷主も自助努力を認めて交渉のテーブルに付き、サーチャージ導入へと流れは向いていく。他社との差別化が重要になる」と波及効果を示す。
     社内教育、特に基本部分の礼節を見直すことで、企業としてのレベルアップが期待される。

     
     
     
     
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