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運送会社
川滝運送 6年連続で健康経営優良企業に認定、身近な取り組みコツコツ
2024年6月25日
【愛媛】2019年から6年連続で健康経営優良企業に認定されている川滝運送(福濱亮二社長、四国中央市)。長年、従業員が健康で働くことができるよう身近な取り組みを重ねている。
同社は1962年創業。トラックを12台保有し、8人のドライバーが原乳や乳製品を県内各地に運ぶ。社長は「健康経営を知る前から、全ト協の健康起因事故防止マニュアルに沿って、ドライバーの健康保持に努めてきた」。同企業認定制度には保険会社の勧めで申請したという。
健康診断の受診率100%に加え、再受診や要検査の判定も無視せず全員が病院に行き、必要があれば治療することが根付いている。
意識が変わったきっかけの一つは、社長の妻で運行管理者のりかさんの存在だ。りかさんは看護師とケアマネジャーの資格を持ち、看護、介護の業界で長く従事した。その知識や経験を生かし、いまは産業医の指導のもとでドライバーへの声がけを積極的に行う。
血圧や糖尿など健診の数値を見ると「症状がどう進行するか分かる」(りかさん)ので、社長は「私は通院や薬を飲むことをお願いするだけだが、妻に医学的な説明を聞き、ドライバーは素直に病院に行くようになった」という。
また、事務所内にドリンクコーナーを設置。水や果実酢、スポーツドリンク、塩飴を置くなど、熱中症対策にも注力している。先代の頃から夏バテ防止にうなぎを振る舞うことも恒例になっている。
健康作りは社外にも広がる。同社の周辺は四国八十八ケ所霊場を巡拝するお遍路さんが多く、「お接待」として手や顔を洗うために水場の提供や、休憩所として事務所を開放。地域の祭りで熱中症予防を呼び掛けたことが評価され「熱中症予防声かけプロジェクト」で一昨年に最優秀賞を受賞した。
ドライバーの家族も事務所に気軽に立ち寄るなど、アットホームな雰囲気が持ち味の同社。社長は、「従業員との距離が近いことで心身の小さな変化にも気付ける。一緒に問題を解決する習慣ができている。この環境と、身近な取り組みの積み重ねでドライバーの健康意識が変わった」と話す。
◎関連リンク→ 有限会社川滝運送
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