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    オオノ運送・大野勉社長 「キラリと光る会社に」

    2015年1月16日

     
     
     

    【京都】オオノ運送(京都市南区)の大野勉社長は、16歳で北海道から「金の卵」として岐阜県の大手路線会社に就職。「いわゆる『幹部養成所』に通い、そこで運送のイロハを教わった」と当時を振り返る。
     現場では、積み込みやプラットフォームの整理などを経験。「ドライバーは汗だくでTシャツからも塩を吹いて、とにかく大変そうだった」。自身は内勤だったが、積み下ろしなどを積極的に手伝った。「ドライバーは地方出身者が多く、北海道出身の自分もずいぶん可愛がってもらった」という。
     同社に13年間勤めた後、一度は運送業から離れるが、他の業種を1年余り経験したところで一念発起し、平成元年に軽自動車1台で独立開業。同3年には法人化に踏み切った。


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     開業当初から売り上げは右肩上がり、倉庫を借りるなど拡大したが、突然、荷主と連絡が取れなくなるという経験も。「事務所をたずねてももぬけの殻。運賃も回収できなかった」。幼い子どもを抱えながら、この苦境を夫婦二人三脚で乗り切った。
     そして、今春には再び、売り上げの8割を占めていた荷主から、「明日から来なくてよい」と言い渡されるという衝撃的な出来事が同社に降り掛かった。「小さな売り上げから始めて、試行錯誤を繰り返しながら、あらゆるノウハウをつぎ込んで育てて来た仕事」だった。
     「切られる兆候はあった。値引き要請が徐々にエスカレートしていた」とし、あまりの大幅な値引き要求に「どうやっても無理ですよ」と応じないでいると、別の事業者への乗り換えが言い渡され、一夜にして仕事を失った。
     心の整理がついた今となっては、「荷主に恨みはない。うちができないのであれば、できるという事業者に頼むのが当たり前。実際、当社のキャパを超えた仕事だった」と話すが、「当時は、その荷主の業務をこなすのに精いっぱいで、新規営業などほとんどかけておらず、余裕は一切なかった」。
     「何とかしなければ」と運送経営改善社の高橋久美子氏が提唱するセールスレターを「見様見真似」で書いて、手当たり次第に発送したが、反応はなかった。そこで周囲の反対を押し切り、同社が開く1泊2日のセミナーに参加。ノウハウを教わった上で再び発送すると、「すぐに売り上げにつながる結果が出始めた」という。ほぼゼロだったセールスレターからの反応が、「8月には新規8件、9月に6件、10月は5件も獲得できた。1件あたりの金額は少ないが、徐々に上がって来ている」と手応えを感じている。同社運営サイト「運送100選」からも反応があり、「これまで考えられなかったような大手企業との取引も始まった」。
     今後について同社長は、「うちのような小さな会社は、何かキラリと光るものがないと生き残れない」と自戒を込めて語る。「荷物を丁寧に扱う、お客さんに親切に対応するなど、通り一遍だが、きっちりと実践していくことが大事と考えている」とし、「荷物の角をそろえる、ラベルを同じ方向に向けるといった、些細なことで喜んでもらえることも多い。ドライバーにはそういった細やかな部分を感じ取って仕事をして欲しい」と展望する。

     
     
     
     
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