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    ダイワコーポレーション 曽根社長 通販物流に注力

    2015年8月6日

     
     
     

     明日の倉庫業に若い力を――。
    全国の50歳以下の若手経営者が集い「親睦と勉強」を指針に活動する倉庫業青年経営者協議会(倉青協)。ダイワコーポレーションの曽根和光社長は、第20代会長として2013年6月から2年間、同会を率いてきた。任期満了を迎えた今、何を思うのか。そして、ダイワコーポレーションのこれからを語る。
     「『〝NO倉庫NOLIFE!〟~強い絆で明るい未来を拓こう~』をスローガンに掲げ、2年務めた。倉青協会長として満足のいく結果を残せた」との言葉通り、曽根社長の表情は晴れやかだ。
     数年来計画してきた「ホームページのリニューアル」「事務局の作業合理化」を会長として実行した。倉青協では会長の会社が事務局を運営するが、会員数はここ数年で30人以上急増し、現在150人にものぼるため、効率化を進める必要があった。各手続きも紙ベースではなく、会員自らHPにアクセスし、ログインして入力することでシステム上での管理が出来るようになったという。


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     行政との連携も大きなテーマ。倉庫業を管轄する国交省の総合政策局物流政策課物流産業室との意見交換会を行うなど、「プレイング社長が多いため、現場の最新の情報を伝え、実態に沿った提案もできる貴重な場」として、行政との関係の強化に努めてきた。
     もうひとつ、曽根社長が声を大にして訴えてきたことがある。それは、倉庫業に改めて感謝し、会員同士の絆をさらに太く強いものにすること。そして、会員同士が『互助・互恵』の精神で共栄できるようにするということだ。
     倉青協では、籍を置いているだけの〝非アクティブ会員〟をアクティブ会員にしようと、全国を5つのブロックに分け、ブロック懇親会を開催してきた。懇親会は計画的に執行部が座席を決め、全体に目を配るようにしているという。「初めて参加する時は不安になるもの。だから私も何人かと一緒に各テーブルを回り、様々な話題を振るようにしている。『その場が温かくなって一気に盛り上がった』と、これをきっかけに会へ頻繁に足を運んでくださる方も多い。参加することで自社の近くに1人でも多くの仲間を作ってほしい」と、曽根社長の心遣いが溢れる。
     これにより、年3回開催している全体会の参加者は今年3月に過去最高の79人を記録。「倉青協の良さ、会員の方々の素晴らしさが伝わったと、数字を見て初めて実感できた」と顔をほころばせる。
     「倉青協として昨年7月に企画した、40周年記念の沖縄研修が印象に残っている」という。同社は昨年から沖縄県の企業誘致などを手がけており、そのつながりで、空港や物流拠点を見学できたそうだ。「会員同士がこれだけ近い距離感で、温かい関係を築けている団体はなかなかないのではないか」とし、「こうして満足いく結果を残せたのは、執行部の皆さま、そしてこの会の意義を理解しサポートしてくれた会員のおかげだ」と改めて感謝の気持ちを表した。
    社員の努力で目標達成 「物流クリエイター」イメージ強固に
     ダイワコーポレーションとしても、ひとつの節目を迎えようとしている。曽根社長が10年来思い続けてきた〝独立系の物流会社で売上高100億円を超える〟という目標を昨年度達成した。「倉庫業者というのは、お客様がいたら『倉庫を借りる』『倉庫を建てる』というのが基本。近年は『攻める倉庫』という観点から、社員の提案もあって能動的に倉庫を借り、倉庫を建ててきた。目標達成も社員の努力の賜物」と目を細める。
     目標に到達し、新たなステージは、「ダイワコーポレーション=物流クリエイター」のイメージを強固にすることだ。究極は社員全員が管理者になることとし、「社員1人や2人を協力会社に派遣すれば、新規事業が立ち上げられるようになるといい。そうすれば社員のやりがいも高まり、待遇も良くなり、結果的に会社の数字も上がっていく」。
     今年度は社員一人ひとりの人間力の強化に向けた研修を行いたいという。「人間力」によって、数々の仕事を生んできたからだ。
     東京城南営業所でスタートした介護用商品の出庫作業は、東日本にも拠点も作りたいという顧客のニーズを受けて、阪南倉庫(大阪府堺市)の堀畑浩重専務(倉青協副会長)から話があったものだ。「仕事の立ち上げにあたって、同社で長年培った物流のノウハウを学ばせていただいた。これだけの情報を開示していただけたのは、倉青協をきっかけとした長年にわたる経営者同士の信頼があるからこそ」。
     お客様の依頼には「NO」と言わない。「倉庫に空きがないからと断るのは簡単。でも、そこで当社が代案を提示することにより、そのお客様は潜在的な顧客になる」とし、取引先の数が会社の将来を決めるという信念に揺るぎはない。「どんなお客様に対しても誠実に対応する。それが今後、会社の精神の核となる。そして何に対しても感謝の心を持つこと」と強調する。
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     今まで、江東通販センターで行っていたECフルフィルメントサービス「EC─CREATOR」を、6月から品川営業所でもスタートさせる。「ECサイトの構築から代金収受までワンストップでできる上、料金は安く、お届けも早いのが特徴。パートナーの会社がたくさんあるので、電話一本いただければ通販を始めることができる。これからは通販物流にも注力していきたい」と意欲的だ。
     この先、新規事業の立ち上げが目白押しだという同社。顧客のみならず従業員もわくわくするようなサービスの展開に、今後も目が離せない。
    ◎関連リンク→ 倉庫業青年経営者協議会(倉青協)
    ◎関連リンク→ 株式会社ダイワコーポレーション

     
     
     
     
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