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運送会社
フジコン 前田社長 地域同友会の会長に就任、「共創」で前向きな変化を
2025年9月5日
【愛知】「みんなのため、会社のため、そして自分のために」と語るのは、今年度から愛知中小企業家同友会・一宮地区の新会長に就任したフジコン(一宮市)の前田光代社長。地区でも例の少ない女性会長として、100人超の会員事業者を束ねていくこととなった。
同友会に籍を置いてからは10年。かつて体調を崩し治療を経て、職場に復帰した際に「これまでと同じでは駄目だ」と強く感じたことが転機となり入会。「自分はずっと現場のプレーヤーだったので、経営者として変わりたいと思った」とも振り返る。
入会以降は積極的な活動に身を投じてきたが、コロナ禍が社会を覆うなかで徐々にその動きが鈍くなり、「経営者としての気概も、どこか薄れていたように思える」と当時を回想。会長就任の打診が届いたのは、そんな「不完全燃焼」を自覚していた一昨年の11月で、当時副会長だった前田氏に対して、先代から「これからは女性がリーダーシップを持つ時代」との期待を添えられてのものだった。

当初は「どうして、私が」という思いで戸惑いがあったが、周囲からは「誰でもできる役ではない」「ありがたい話だ」との声もあり、沈みがちだった思考を前向きに転換。10日ほど悩んだ末に冒頭の言葉へと辿り着き、覚悟を定めた。
就任後は、定例会や役員会などで話す場面が増え、「昔は形式にとらわれてうまく話せなかったが、今は思ったことを伝えられるようになったと感じる。間違えたら謝ればいいし、そのままの自分でいいと思えるようになった」と「自然体」が自らのスタイルであるとの自覚を得た前田氏。一宮地区は来年度に50周年を迎えて記念事業も計画中で、「組織を学ぶ場として、会合の意義や形式も見直していきたい」と意欲をのぞかせる。また、「目の前のことだけでなく、新しい挑戦や連携が求められる時代。『競争』ではなく、『共創』する社会に向けて、歩みを進めていきたい」と、自らの任期を同会だけでなく地域の未来へとつなぐ時間にしたいとの考えだ。
◎関連リンク→ 株式会社フジコン
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