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運送会社
秩父運輸 創業60周年 大嘉田剛史社長「常に誠実であること」
2025年11月14日
【愛知】今年4月に創業60周年を迎えた秩父運輸(知立市)。6月には、4代目の新社長として大嘉田剛史氏が就任した。
同社長は前職でアウトソーシング事業を行う上場企業の法人営業職として勤務していた。ライフステージの変化により、転勤を伴う働き方を見直したいと考え、6年前に同社に入社。運行管理や社内の教育体制の整備、さらには前職のスキルを活かし、運賃交渉などを行ってきた。まったくの異業種ではあったが、現在の方が充実したやりがいを感じているという。
また、同社には、業界未経験で入社する社員が多い。そうした背景もあり、教育カリキュラムを見直し、新人社員も安心できる教育体制を構築した。個人の力量に合わせ、運転中の横乗りやリフト指導を実施しており、新人の場合は約2~3か月かけてじっくり指導している。「働きやすい職場認証制度」では、二つ星を取得している。

同社長は「運送業界は他業界と比較すると、『ヨコのつながり』が強固だと実感する。本来、同業他社はライバルであるが、運送業界では情報共有したり、助け合ったりする土壌がある。業界未経験の私自身もいろんな方からサポートをいただいている」と述べ、感謝の気持ちを示した。そんな社長の信念は「常に誠実であること」。外交的な性格の平和主義者と自認しており、できる限り、社員の意見に耳を傾けたいと考える。
自動車部品の地場配送をメインに手掛ける同社では、コンプライアンスと安全教育の徹底、社内環境の充実に力を入れている。
同社長は「当初、大嶽匡史前社長を支える右腕として働き、次世代につないでいきたいと考えていた。自らが社長に就任したのは驚いている。前社長はコンプライアンスを大事にしていた」と話す。同社の企業理念は「『信用を運ぶ』を信念として、コンプライアンスを徹底しながら、安全で確実な輸送を行い、会社と従業員の発展と幸福を目指す」というもの。「その言葉の通り、意思を受け継いでいきたい」と、力強く語った。
◎関連リンク→ 秩父運輸株式会社
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