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運送会社
五樹の人材教育術 会社の評価アップ
2016年8月30日
【静岡】「会社の信頼・信用力を高めるには『人材教育』が第一と考えている。信用をなくすようないい加減な仕事はできない」と話すのは、五樹(静岡市葵区)の湯上秀樹代表(写真右)。軽貨物をメーンに幅広いネットワークを生かし、一般貨物の緊急配送など様々なニーズに応えている。静岡市内の郵便局から郵パック配送の委託業務を受けており、同社を主軸にグループを形成し、質の高い業務にあたっている。
湯上代表の冒頭の言葉通り、人材教育には特に注力している。「人を教育し、グループ全体のレベルを上げる。自分らの態勢が整ってこそ取引先とも対等に交渉できる」との考えから、現場力を強化し、取引先との交渉も進めてきた。
湯上代表が信頼を寄せ、現場責任者兼教育担当を務めているのが斎藤厚氏(同左)。世間では、若年層の労働意欲が欠如している風潮もあるが、斎藤氏は「ここに来てくれる若い世代は、やる気やバイタリティーに溢れている人が多い。本当によくやってくれている」と評価する。若い女性ドライバーも数人在籍しており、男性の中でも負けず劣らずの活躍を見せる。
その背景には、人材教育と職場環境の整備がある。「軽貨物の特性上、孤立するケースも少なくない。当社ではそれをなくし、常にフォローする体制を築いている。同じ目線に立つのが大事」と斎藤氏。ドライバーが悩みを抱え込まないよう、コミュニケーションを緊密に取ることで働きやすい職場環境を実現している。
同社の人材教育は会社全体の評価にもつながり、取引先の郵便局から社員教育を任されたことも。五樹流の教育を施すことで、立派に活躍しているという。現在、郵便局からの委託業務も2拠点目へと拡大した。将来的には人材教育事業も視野に入れている。
湯上代表は「これまで培ってきたものをさらに安定させ、新たな配送ルートも確立していきたい。当社に関わってくれるみんなが、将来に向けて安定した環境が保っていけるよう尽力したい」と意気込む。
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