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    澤運送 いなり寿司専門店を展開

    2016年10月28日

     
     
     

     運賃の低迷や荷量減少など、厳しい状況が続いているトラック運送業界。そんな中でサイドビジネスは、本業である運送業のマイナスを埋めるためのものと長年考えられてきた。しかし近年では、本業である運送業との組み合わせにより、他社にできないようなサービスを顧客に提供する、本格的な強みに変わりつつある。いなりずし専門店のほか、コインランドリー事業を手がける澤運送(滋賀県米原市)の澤順子社長に話を聞いた。
     同社が手がけるいなりずし専門店「扇」は新築移転し、昨年12月から営業を開始している。神社の赤い鳥居をモチーフにした柱が印象的な造りとなっている店舗のデザインは、澤社長自身が手がけた。高齢者などが車椅子でも来店しやすいようバリアフリー構造を採用。地元産のお米など安全・安心な食材や自然の素材を追求し、現在20種類のいなりずしが店頭に並ぶ。
     澤社長の地元である米原市にはテイクアウトの寿司店が少なく、地元で昔から愛されるいなりずしにヒントを得たという。「お土産や自分用のちょっとしたごほうびに買ってもらえるような、『おばあちゃんの味』を追求し、いなりずしは『扇』のものを、と思ってもらえるようにしたい」と澤社長。新店舗に移転してからは、新たにお弁当を始めるなどテイクアウトのメニューを充実させている。


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     また、約1年半前にスタートしたコインランドリー事業は、会長のアイデアだった。米原市の店舗にはコインランドリー機器14基のほか、シューズのランドリーも完備。
    「『扇』をご利用していただいている方にはコインランドリーも紹介し、地域密着型を目指している。今後は軽貨物の許可を生かし、公民館なども集荷地として洗濯物の回収を手がけることができればと考えている。さらに、高齢者の自宅に洗濯物を取りに行く場合には、安否確認もできるような付加価値を提供していきたい」(澤社長)。
     運送業では難しくても、コインランドリーや「扇」では、育児などで短時間勤務を希望する主婦層も働きやすいのが強みだ。「親子2代でアルバイトに来ている方がいるのはうれしい。お店が地域に根付いてきていると実感できる」。
     本業の運送に関しては、従来のような配達だけではなく、コインランドリー業で「御用聞きビジネス」ができるような、きめ細かなサービスができるドライバーを育てていくという。「サイドビジネスに消極的な方もいるが、運送業では得られない貴重な経験ができる。一見、関連性のないように見える運送、コインランドリー、いなりすし店が『福祉』というキーワードで結びつく。三つの事業が融合することで、高齢者の方に喜んでいただけるサービスを提供できる」と考える。
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     運送業で御用聞きビジネスを手がける企業は近年増加傾向にあるが、「大手企業にできないのは、地域密着のより細かなサービス。顧客ニーズを理解しながら、プラスアルファできることはないかと心を砕き、事業を展開していく」と話す。

     
     
     
     
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