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    AEトランスポート 業界イメージ払拭に企業ブランディング

    2017年9月29日

     
     
     

     【大分】「常にアンテナを張り巡らせている。それは経営者にとって必要な資質だと思う」と語るのは、大分市を中心として軽貨物運送事業を営むAEトランスポート(大分市)の野田慎太郎社長だ。
     大手運送事業者を経て独立した野田社長は「九州の物流を変える」と奮起して活動する30歳。
     従兄弟の紹介で物流業界に入った野田社長は、これまで軽貨物を主戦場としてきたが現在、業界全体で問題となっているドライバー不足の現状を「なぜ、若い世代がドライバーとして物流業界に入ってこないのか。それは、『物流は魅力があり、かっこいい』といったものが伝わっていないからだ」と分析する。そんな同社では、「会社のブランディングに力を入れている」という。具体的な施策として、大分市を拠点とする軽貨物会社では例を見ないというホームページの作製だ。そして求人広告にも独自のやり方をみせ、ドライバー確保のため、そして荷主にとっても必要だというブランディング構築を進めている。


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     業界のイメージを変えたいとして、ドライバー(人財)育成に努めており、「あいさつは基本で、社会に貢献するインフラという意味でも重要な任務だと感じている。プロのドライバーとして、相手の立場に立って行動しなければいけない。そうでないと、荷物を預ける荷主にも失礼になる」と指摘する。
     また、「対話、会話の力は非常に大きい。様々な情報を精査し、フィードバックして関係を築く。また、社内バランスもあるので担当を飛び越えて会話を続けないよう気をつけている」と管理職の領域にも気を配る。一つひとつの緻密な論理の組み立てが会社の成長を支えている。
     同社は今年に入って法人化し、取引先も順調に増えている。一方、ドライバーの離職率も限りなくゼロに近い。やむを得ない事情以外では離職がないというのだ。働きやすい環境づくりと安心できる会社ということもあって現在、女性のドライバー、いわゆるトラガールも3人おり、いずれも20〜30代だという。同社長は、「国土交通省では2020年までにトラガールを現在の2万人から4万人に増やすことを目標としている。特に軽貨物は軽自動車という手軽さもあり、今後の需要、働き方の一つとして可能性を感じている」と話す。また「女性に人気の軽自動車はナンバー変更も手軽に行える。近所を中心に限られた時間で働く主婦も可能性の一つ。ネットショップなどeコマースの台頭で荷物は増える一方。配送の問題改善にもつながる」と着目している。
     そして、野田社長のアンテナは当日便にも向いている。大手が撤退した当日便を必要な業務だとしてサービスを開始した。「あくまで付帯業務の一つ。しかし、大分にはバイク便がないことから、法人の方に喜んでもらえるようにとサービスを開始した」。大分市と別府市限定のサービスだが、価格も700円からとお手頃だ。「(現時点では法人向けのサービスだが)例えば携帯を忘れた場合でも、タクシーを使って往復するよりも安い」と使い方の将来性にも着目したサービスだ。
     同社長は、「今の時代だからこそアナログな部分は必要不可欠」とし、「自分の思いをきちんと伝えたいので、お礼状は手書きで出している。私の信条は相手に義理を尽くすこと。目配り・気配り・心配りを大事にしている」と熱い思いを語る。現在は専門学校での講師、セミナー講演も行うなど、幅広い活躍を見せている。「若い力で業界全体を盛り上げたい。会社の売り上げ目標というよりも、一つひとつに義理を尽くす。その結果が売り上げとしてついてくるのだと思う」。常にアンテナを張り巡らせる30歳の経営者は、熱き思いで業界を突き進む。

     
     
     
     
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