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    徹底した速度順守貫く 大興運輸 

    2007年5月10日

     
     
     

     大興運輸(鈴木辰男社長、愛知県刈谷市)では、さまざまな取り組みで品質の向上に努めている。その一つが法定速度の順守。高速道路で走行車線を時速80kmで走る同社トラックを目にする機会は多いが、全ドライバーに意識を植え付けるのは並大抵ではない。
     今回、同社常務取締役の加藤貴志男氏(写真右)と営業管理部長の市橋正憲氏に取り組みとその舞台裏を聞いた。


    「平均して、月に1件はHP上で苦情を頂いています」。市橋氏は苦笑しながら、まずこう話す。苦情の内容は「流れに沿わない低速走行」によるものが大半。そうした苦情に対して、同社では必ず返信、理解を求めている。
     「大型車は時速80kmに決められているほか、スピードリミッターによって速度が出ないこと。車内にデジタコが装着されていて、速度超過をするとドライバーにペナルティが課せられる」ことなどを説明することで、大抵は納得してもらえるという。
     「トイレの落書きでバカにされることや、他のドライバーから嫌がらせを受けることもある」と話す加藤氏。それでも法定速度を守る理由は、「輸送をするうえで、安全と品質こそ我々のテーマとしている」(同)からだ。
     トヨタ自動車やデンソーなど世界企業をメーンの荷主に持つ同社にとって、安全と品質は絶対。加えて間接部門を多く持つだけに「他社と比べて価格競争で勝てない以上、品質で勝負するしかない」という理由もある。しかし、パートナー会社を含めて1300台、1000人を超えるドライバーすべてに高いレベルの意識と品質を維持させるのは容易ではない。
     同社では、さまざまな工夫をしている。その一つが、毎年4月に開催しているドライバーコンテスト。多くの企業が多忙な4月を避けて、夏から秋にかけて実施している中、「気持ちがリフレッシュしている4月に実施することで、全員が襟を正す」と、あえてこの時期にこだわる。また、デジタコによる評価ランクをドライバーの昇給にリンクさせることで、モチベーションを高める。
     同社では事故が発生した場合、程度にかかわらずすべて24時間以内に、損傷した荷物や車両の画像を電子メールで、本部はもちろん社長、会長に送付。問題を共有する仕組みを作っている。「どんなドライバーのどういった事故が多いのか、そうしたデータを全員で共有することが重要」と市橋氏は説明する。そうした意識の共有が、過去3年間にわたり人身事故ゼロという実績につながっている。
     さらに、「交通事故より多い」というフォークリフトによる荷物事故の防止策として、パートナー会社に対して座学3時間、実技3時間の「登録審査」を実施。審査に合格したドライバーにはヘルメットに「教育修了証」というステッカーを張って品質を保証している。
     このような徹底した安全と品質へのこだわりとそれを実現するための努力が同社の成長を支えてきた。加藤氏は「コンプライアンスを守ったうえで、努力する企業が生き残っていくと信じている」と、さらなる安全と品質の向上に取り組んでいく考えだ。
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    ◎関連リンク→大興運輸

     
     
     
     
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