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運送会社
三井住友海上火災保険 運送保険に豊富なノウハウ
2007年7月23日
三井住友海上火災保険はこのほど、運送保険の新商品「スーパーマネー包括保険(スーパーマネーワン)」の発売を開始した。同商品は、貨紙幣類・有価証券を対象とし、輸送中・保管中を包括的に補償する荷主向けの運送保険。
同社はこれまでに、年間売上高五50億円以下の企業向けに、最大で1億円まで補償する「マネー包括保険(マネーワン)」を提供してきたが、「スーパー―」ではその制限をなくし、より高額な補償額を提供する。
この商品開発の背景について、海上保険部貨物業務チームの野田昌宏課長代理(写真右)は「お客さまからのニーズが強かったため」と説明する。
保険の対象となるのは現金や小切手、手形、株券などで、「あらゆる業界の企業でお使いいただける商品」と、同課長代理。輸送・保管中の盗難や事故、火災などを想定している。
同商品は、前年度の売上高に基づいた定額の保険料で、1年間にわたり包括的な補償を行う。そのため、輸送額の通知や保険料の確定精算が不要となり、「事務手続きを大幅に簡素化する」のが最大の特長。保管期間の設定も不要で、「スケジュールの都合などで、予想外の長期保管が発生した場合でも安心していただける」という。輸送中や特定保管場所での補償額は、最大で1事故30億円。また、特定していなかった保管場所で損害が発生した場合も、一定額の補償を行うという。
同部貨物企画営推グループの榎園敏郎課長(同左)は、「運送保険は、お客さまごとにリスク実態やニーズが非常に多様なものになっている」とし、「基本的には、ヒアリングをかけてオーダーメイド型で提供する」という。保険料なども、各企業のリスクを分析した上で決定する。
同社は貨物保険のリーディングカンパニーで、多様な貨物保険を提供している。榎園課長は、「物流は、数ある保険商品の中でも高い専門性が要求される分野。スペシャリストを育て、全国各地に営業員を配置している」とし、「全国どこでも同じ質のサービスを提供できる」と自信を見せる。
運送事業者向けには、運送業者貨物賠償責任保険「運賠安心デリバリー」を提供。運送中に受託貨物に生じた損害に対する損害賠償リスクを補償する。同商品でも、「スーパーマネー包括保険」と同様、保険料を前年度の売上高から確定する「売上高包括方式」を採用し、事業者の事務処理簡素化を支援している。
また、商品の提供だけでなく、事業者の本業を支援するようなコンサルティングを行う。「荷主とのやりとりに関するアドバイス」や「事故防止策の提案」など、専門知識に長けた営業員が、リスクマネジメントにまで踏み込んで話をする。
榎園課長は、「中堅・中小の事業者にも広くサービスを提供していきたい」とし、野田課長代理も「ニーズを吸い上げ、さらに優れた商品を開発していきたい」と話す。
詳細は、http://www.ms-ins.com/ -
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