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    SBSHD・鎌田社長「まずは国内、そして世界へ」

    2007年10月25日

     
     
     

     急成長する3PL事業者。SBSホールディングスもその1社だ。
     佐川急便のセールスドライバー出身の鎌田正彦社長が、88年に立ち上げた軽トラ運送会社の関東即配が紆余曲折を経て、雪印物流、TLロジコムなどのM&Aを実施。
    企業名をSBSホールディングスに変更。03年12月に、JASDAQ上場を果たした。


     現在、同社は物流やマーケティング、人材、情報、金融、環境の6事業を手がけ、グループ会社は31社。売上高は662億6400万円(07年6月中間期)を誇る。
     「『必要な人に、必要なサービス』を基本に、常にクライアントのニーズを追求してきたこと」が、現在の成功につながったと振り返る鎌田社長。
    積極的に行ってきたM&Aは、同社がめざす「3PLのナンバーワン企業」を実現すべく役者をそろえると同時に、事業・規模を拡大し、既存物流事業者との競争に勝ち抜くための布石ともいえる。
     現在、物流関連事業は8割、サービス業が2割程度の比率を、今後は「物流業7割、それ以外を3割」にシフトチェンジするが、「本業の物流業に軸足を置く」という方針は変えない。
    「物流を中心とするSCMを包括したサービスを提供」するためには、「常に事業インフラプロバイダーとしてのサプライヤーに徹する」ことが重要だからだ。
     クライアントのニーズがあれば、不動産の開発から庫内のオペレーション、作業人員の投入、貨物の保管、配送までをローコストで提案するという、まさに3PL企業としての役割を同社は担ってきた。
    「JASDAQでの株式公開を維持するだけで年間約5億円かかるが、優良なクライアントと付き合うには必要経費」と説明する。
     大量の時間と資金を注ぎ込んだインフラ整備が実り、昨年には、不動産開発からその後の倉庫運営までを一手に引き受けたタカラ物流システムの「西日本センター(京都府)」を開設。さらに、新たな1件を関東圏で進行中で、完成すれば1万坪規模になるという。
     一方、倉庫運営としての案件は昨年、ラオックスの舞浜センター(千葉県)を稼働、今年はさらに拡大する見込み。「今後3〜4年で、1万坪規模の倉庫を首都圏に、11万坪、500億円相当を稼働させる」ことが狙いだ。
     昨年は社内統制にも力を入れ、グループ全体で社内改善活動を開始した。
    「SBS従業員全員が同じ思いを共有し、各サービスを深化させる」ためだ。
    今後は「M&Aなどによる事業領域の拡大を図り、営業力を強めたい」と話す。
    「より競争力の高い高付加価値サービスの開発に注力し、まずは物流業界のトップ5に入る。それが達成できたら、世界に目を向けていきたい」と意気込む。
    sbskamata400.jpg
    ◎関連リンク→SBSホールディングス

     
     
     
     
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