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    堀場製作所 モーダルシフトなど環境負荷を削減へ

    2007年10月29日

     
     
     

     CO2排出量の削減をめざし、04年からモーダルシフトに取り組んでいる堀場製作所(堀場厚会長兼社長、京都市南区)。同年9月から京都─東京間の拠点輸送で鉄道輸送を開始した。
     しかし、同社の製品は精密機械のため、通常の貨車では振動が激しく運ぶことができない。「何かいい方法がないか模索していたところ、JRがショックを吸収する防振コンテナを開発しているとの話を聞き、JRとともに実験を重ねた」(SCMセンター生産計画部・山口道弘リーダー)と振り返る。完成した防振コンテナは、「エアサストラックと同等の衝撃吸収力を誇る」(同)という。


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     06年3月からは、熊本・阿蘇工場から関東方面にかけても鉄道輸送を導入。同工場で生産される医用製品用試薬輸送で活躍している。また、ダブルデッカー(二段棚の特殊コンテナ)を提案・採用。吉岡氏は「外梱包も製品として品質確保が必要。荷姿が違ったり二段積みなど容易に出来ない製品も、ダブルデッカーなら箱同士が擦れたり汚れたりする心配がなくなる。積載量も増える」と説明する。
     「梱包も製品という意識があるので、二段積みなどできない。ダブルデッカーなら箱同士が擦れたり汚れたりする心配がなくなる。積載量も増える」(同・吉岡喜芳部長)と説明する。
     トラック輸送については、同社グループによる共同配送に着手。グループ会社の営業、工場拠点間の情報ネットワークを利用した出荷情報一元管理により、貨物の集約化を図って、トラック便数の削減に努めている。
     また、エコバンドなど環境にやさしい循環形物流素材を積極的に導入している同社。従来、パレット輸送用としてストレッチフィルムを使用していたが、「製品リユースに取り組んでいる以上、梱包材も送ったら戻さなければならない。ストレッチフィルムではそれができない」(同)と、阿蘇工場─関東間の輸送では、エコビズ(大阪市中央区)のグリーンエコベルトに変更した。
     梱包用荷崩れ防止ベルトのグリーンエコベルトは、繰り返し使えるため使用コストを大幅に削減でき、使用済みフィルムの回収作業やゴミ処理の経費も不要。経済産業省の「平成19年度中小企業等環境配慮活動活性化促進事業(グリーン・サービサイジング事業)」に選定されている。
     「荷崩れ防止はもちろん、締めやすいなど使い勝手が良かった。一人で作業できるようになり効率も上がった」(山口氏)。グリーンエコベルトの導入により、同輸送で年間約140巻使っていたストレッチフィルムがゼロになり、「CO2削減に大きく寄与している」(同)という。
     さらに、エアサスパレットを活用した無梱包輸送や、持ち帰って再利用可能な折りたたみ式の段ボール箱の開発などに取り組む。両氏は「これからも、地球環境負荷の低減につながる取り組みを積極的に進めていく」と力強く語る。
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    ◎関連リンク→堀場製作所

     
     
     
     
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