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運送会社
84歳の木下さんは「会社の誇り」 金田運輸
2007年11月22日
「会社の誇り」。市内など地場配送業務が主力の金田運輸(野村健二社長、兵庫県西宮市)には、今月末に84歳を迎える従業員が活躍している。ちょうどひと回り年下にあたる野村社長なども「まだまだ若い」部類に属し、高齢者雇用が活気の源泉の一つとも見られる。
「いまでも、もっと仕事をしたいくらい。この仕事は私に与えられたものと思う」。木下雅之さん(写真右から2人目)は大正12年生まれで、11月末に84歳になる。
同社管理者が「仕事を減らしましょうか」と木下さんに問うと、気力がみなぎる答えが返ってきた。
木下さんは現在、月・水・金曜日の週3回、午前中だけの勤務。ライトバンで契約先の職場から出る書類を集荷し、3時間ちょっとで市内南部の50か所の配達先を回る。
80歳を機にハンドルを持つことはなくなり、いまは助手。しかし、それまでの19年間は平日は毎日、フルタイムで市内全域を1人で運転し集荷と配達をこなしていた。
書類は、繁忙期には数kgの重さになるが、木下さんは「いい運動の範囲です」と元気振りを発揮。配達して回る距離は約35km。数分刻みで助手席を乗り降りする行程だが、「しんどいと思ったことはない」。
同社には木下さんを筆頭に、65歳以上の高齢者が12人在籍。全従業員の4分の1を占める。会社では「国も高齢者雇用を推奨しており、書類の配送などは高齢者の適職」として、重要な戦力と位置付ける。野村社長は「大先輩を見習って、私も頑張らんとあかん」と、奮起している。
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