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    バンテック・グループHD・篠田社長「『自力成長』をキーワードに」

    2008年2月6日

     
     
     

     昨年秋、目標としていた東証上場を果たしたバンテック・グループ・ホールディングス(篠田紘明社長、横浜市)。篠田社長は「株式上場はゴールではなく、新しい時代へのスタート」と語る。4月から始まる中期経営計画は明らかになっていないが、さらに国際物流を主軸とした物流企業へと飛躍するようだ。
     同社は、日産自動車からMBOによって独立し以後、M&Aによる自動車部品物流の拡大やフォワーディング事業を拡大してきた。


     同社がもっとも得意とするのは自動車部品物流だが、「車の生産が海外へとシフトする中で、今後も海外戦略がポイントとなる」と篠田社長は話す。
     今後の事業展開において、ロジスティクス(国内物流)とフォワーディング(国際物流)の能力を備える同社は、自動車部品物流分野では世界に通じるノウハウを有する。これまでの海外事業展開では、06年12月にオートランスヨーロッパの株式をファーガソン・トランス・リミテッド、双日から取得して100%子会社へ。07年3月にはハンガリーのユーラシアスペッドフォワーディング社の株式25%を伊藤忠から取得している。今年はインドでも事業展開を予定する。
     海外ではアジア、東欧、ロシアでの展開を考えており、「特にアジアは中国東北部、タイ、インドを強化していきたい」としている。
     こうした事業展開を支える人材育成にも力を注いでいる。「企業は人の集団」とする篠田社長。グループの一人ひとりが伝統を継承しながら新しい時代に向かっていくことを求めている。これからは顧客ニーズを的確に捉え、どれだけ付加価値の高いサービスを提供できるかという、一人ひとりの力を集積した総合力が試される。
     人材育成への取り組みでは、研修に力を入れている。今回から海外要員として、語学と実務をかね合わせた海外研修にも送り出しているという。
     今後の目標は「自力成長」と篠田社長。M&Aも進めてはいくが、M&Aによる拡大を最初から当てにするのではなく、「自力成長」がキーワードとなるようだ。
     篠田社長の座右の銘は「生涯勉強」。「意見をよく聞き熟慮、断行する」という同氏。新たな時代の舵取りへ、準備は万全のようだ。
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    【企業概要】
    06年3月設立。国内では自動車部品物流だけでなく、飲料や医療分野のSCMを提供している。国際物流では世界40か所に拠点を持ち航空、海上フォワーディングに強みを持つ。資本金10億円。グループ従業員数5069人。
    ◎関連リンク→バンテック・グループ・ホールディングス

     
     
     
     
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