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    紀文フレッシュシステム・志氣社長「共存共栄めざし生産効率高める」

    2008年6月18日

     
     
     

     「共存共栄を目指し、荷主と運送会社は一緒になって、この危機を乗り越えていかなければならない」と話す、紀文フレッシュシステム(東京都大田区)の志氣透社長。
     燃料価格高騰やトラックドライバー不足などで、運送事業者の経営が危機的状況に置かれている。物流子会社として品質の高い物流サービスを提供するために、運送事業者との共存共栄は欠かせない。自社車両を持たない同社にとって、運送事業者が経営難でトラックを動かせなくなれば、荷物が届けられない事態となる。


     「荷主メーカー側は燃料高で原料費も上がり、生産コストが上がるので物流コストは下げたいところ。運送会社側は燃料費がかさむ分、運賃を上げたい。物流子会社は双方の間で全体の調整が求められる」。物流を見渡した「改善」を行う能力が、物流子会社に必要だとする。
     まず、荷主と運送会社と情報を提供し合い、納品時間帯や納品方法の見直しなどでコストを削減し、利益を出して分け合っていく。たとえば、食品メーカー2社の共同配送で、納品時間が違うため同じスーパーに2台のトラックが別々で製品を運んでいたことがあった。これをメーカーと検討し、納品時間を二社同時刻に変更することで、1台のトラックで2社の製品を納入できるようにした。CO2削減にもなり、環境対策としても評価を得た。
     自社の生産効率を上げるための工夫も行っている。その一つが、新たに導入するICタグによるカゴ台車の管理システムだ。食品配送で使用するカゴ台車は個別の届け先までの管理が困難で、自社のカゴ台車が最終的に回収されず、紛失することが通例になっているという。
     カゴ台車1台を1万数千円とすると、同社は年間で約1000台が紛失していたので、その損失は決して小さくない。貸し出したカゴ台車が何台帰ってきていないのかといった管理は、共同配送などで作業工程が増えるほどに困難だ。同社はICタグをカゴ台車に取り付けて、1台ずつ管理するシステムを導入した。
     新たな物流機器管理システムでは、物流センターにゲート型のICタグリーダーライターを設置し、出荷時にICタグに記録された届け先情報を取得することで、届け先への出荷台数とカゴ台車の明細を管理。自社物流センターに再び入荷する際に、ゲート型リーダーライターを通過することでICタグを読み取り、返却を登録する。その結果、カゴ台車について精度の高い在庫管理、返却管理が可能になり、返却されずに紛失するといった事態が解消されるという。
     返却されていない場合も、どこへ出荷したカゴ台車が返却されていないのかが記録されているため、追跡が可能になる。同システムは現在開発中で、6月から運用テストを実施し、7月から稼働する予定だ。
     チルド物流に特化して事業を展開してきた同社。自社車両を持たない分、物流の根本である実運送の大切さを感じている。実運送事業者との共存共栄を図るために、自社の業務でも生産効率を高めることが今の課題だ。(千葉由之)
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    【企業概要】
    設立は昭和59年2月3日。売上高170億1996万円。事業内容は、チルド食品などの共同配送、3PL事業の開発と運営受託など物流業務、システムインテグレーション及びシステム開発の受託など情報業務。
    ◎関連リンク→紀文フレッシュシステム

     
     
     
     
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