バンダイロジパル（馬場範夫社長、東京都葛飾区）は1月1日に、日本の物流業界初となる地球外物流施設「ロジパル月面営業所（LOGIPAL MOONDEPO）」開設用に1エーカー（1,224坪）の土地を取得した。
その権利書と公式ライセンスカードは社長室に飾られている。
国連承認の米企業から購入したもので、同日は前社長の簗田正治氏の誕生日。簗田氏に対し社員一同から誕生日プレゼントとして贈られたもので、簗田氏はそれを同社に寄贈した。
簗田氏がバンダイ勤務時に開発した第1号商品が、月面走行車「アポロクレーター」だったという経緯がある。

「ロジパル月面営業所」は、アポロ12号着陸地点から至近の風光明媚な好立地にある。100m垂直スタックが可能な「高積載倉庫」、マイナス150度で保管できる「超低温保存倉庫」、体積比100分の1に圧縮可能な「ぬいぐるみ真空保管庫」などの最新設備のほか、無重力エレベータ18基、半重力フォークリフト20台、超伝導リニアピッキングコンベヤーなどを備え、低重力・真空といった条件を生かした施設となっている。同営業所には、自社便で28ｔロングの専用シャトルを2機運行。真空パレットも大量購入済み。
また、同営業所開設につき、赴任する営業所長、社員、パート社員も募集しているという。全室地球向き個室で望遠鏡完備の社宅を完備、所長には専用の月面走行車（ナビ付き）も用意。着任前無重力研修、宇宙語語学手当、酸素手当、月面用体重計貸し出しなど福利厚生も充実している。
年2回の帰省手当も支給され、上々の勤務条件だが、馬場社長は「今の所、まだ一人も決まっていないよ（笑）」とのこと。（玉島雅基記者）
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