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運送会社
坂口運送 坂口善昭社長 「いかなる困難も乗り越える」
2020年3月17日
多種多様な車両を武器に、安全・懇切・丁寧・迅速をモットーとして物流サービスを提供する坂口運送(滋賀県栗東市)は、昨年10月末に坂口和男社長が代表取締役会長に就任し、新代表取締役社長に坂口善昭氏が就いた。同社は今年創業55年目で、新体制で新たなスタートを切る。坂口新社長に今後の展開を聞いた。
「世代交代については約1年前に現会長からお話があった」という坂口社長。会長が社長業のほか、トラック協会での役職など業界に貢献する姿を間近で見てきた。「責任感を一身に背負っていた姿を見てきたが、いざ自分がその立場に立つと想像以上に重く責任がのしかかっている」と、社長就任からの日々を振り返る。
応接室には、同社の歴史を物語る表彰状の数々や資料が残っている。「私で3代目になるが、多くの方に当社を知っていただいているのは有難いこと。大変恵まれた環境の中にいて、ある先輩社長に『少しずつ自分のカラーを出して変えていけばいい』という言葉をいただいたので、先代からのバトンを引き継ぎ会社のスタイルを守りながら、オリジナルの部分を打ち出していく」と話す。今後の課題は、業界の課題を荷主に理解してもらうことと、いかに社員に還元していくかだ。「世間では『働き方改革』という言葉が盛んに言われているが、私は『働いてもらう改革』だと感じている。これまで事業者単体で努力して改善できたことも、今後は荷主を巻き込まなければ改革は進まない。社員全員が豊かな気持ちで働くことができる環境をどう作っていくべきか、社長としての手腕が試されている」。今後は福利厚生などを充実させていく考えだ。
現在所属している滋ト青協にとどまらず、他府県同世代の方々との交流が、大きな刺激になっているという坂口社長。「青協では、世代交代の時期を既に終えている経営者もいる。悩みを打ち明けられるメンバーが揃っているので、社長1年生として先輩に教わりながら、経営者として成長していくことができれば」と話す。滋ト協のメンバーが集うツーリングクラブ(非公認)も、坂口社長にとって大切な交流の場になっているという。
坂口社長は新年の出勤日初日に、2020年の会社方針を発表した。「①安全運転、安全作業の徹底で一年間、無事故達成②初心忘れず相互扶助で『ONE TEAM』の構成③3S(整理・整頓・清掃)の徹底で身を美しく、の3つを掲げた。業界を取り巻く環境は厳しいが、互いに助け合って強い組織を作っていく」とビジョンを明かす。
「改革して改善される会社しか、今後は生き残ることはできないと感じている。自分の取柄である前向きな性格を武器に、社員といかなる困難も乗り越えていく」と話した。
◎関連リンク→ 株式会社坂口運送
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