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製品・IT
オークス 物流業界向けに開発、棚上スペースを利用
2020年8月25日
キッチン雑貨や収納家具を扱うオークス(新潟県三条市)は、物流業界向けに棚上スペースを利用した「業務用昇降棚LF」を開発、発売を開始した。
物流業界は近年のEC事業拡大で取扱個数が増加しロボット化、AIを活用した自動化が進んでいる。一方、既存の物流倉庫では人の手によるフレキシブルな対応を行っている現場も多く、アイテム増で保管スペースが足りないため、ピッキングミスや労災につながる恐れもある。それらの悩みを解決するために「業務用昇降棚LF」が開発された。同社は23年前から家庭用昇降棚の開発・販売を行い、近年は食品スーパーの棚上にも設置され、食品トレーなどを収納し作業効率、労災軽減にも効果を発揮している。
開発のきっかけは、日立物流首都圏から「労災が心配で、踏み台も使えない。デッドスペースを利用しつつ効率アップできるよう昇降棚を物流用にできないか」との相談があり、そこから開発がスタートしたという。物流倉庫の棚の高さは最大240cmあり、人の手に届くまでに60cm以上の降下量が必要だが、既存の昇降棚では降下量が足りない。何度も検証を行い、業界初の98cm降下できる昇降棚の開発に成功した。女性、シニア層など誰もが簡単操作でき、労災のない働きやすい職場環境を実現する。
日立物流首都圏に223台導入し、運用を開始した。同社は「物流業界は当社にとって新販路であり、今後新たな売り上げを期待している」とコメントしている。
◎関連リンク→ オークス株式会社
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