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    手塚運輸 運送管理ソフト「ブッキングブック」開発

    2011年7月27日

     
     
     

     残業代の削減や業務の効率化を図るため、埼玉県の事業者が運送管理ソフト「ブッキングブック」を開発。構想に2年、ソフト開発に半年をかけてこのほど完成した。
     中小トラック事業者向けに開発された同ソフトは、配車表や配車指示書、車番連絡表、運転日報の作成や請求管理、給与計算などが簡単にでき、業務効率が大幅に向上すると期待されている。


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     経済産業省の補助金制度「新連携」に認定されるとともに、商工会議所の経営革新賞も受賞した同ソフトは今後、サンプリングを実施した後、早ければ9月から本格的なサービスを開始する予定。
     開発したのは手塚運輸(埼玉県川口市)の手塚嘉明社長。手塚社長は、13年前に父親である前社長が他界したのを機に、同社に入社、常務として会社の経営を支えてきた。
     ドライバーとしてトラックを運転する一方、営業も手掛けたという同社長は、同社の輸送品質には多少の自信を持っていたという。しかし、ある時、コンサルタントから年間の事故件数を聞かれ、「3件と少ない」と自信を持って答えたという。すると、そのコンサルタントからは、「プロなら1回でも起こしてはいけないのでは。食品業界なら3回も事故があったら倒産する。だから運送業界は他業界と比べてレベルが低い」と返されたという。
     悔しさをバネに安全管理の徹底を図り、翌年には事故ゼロを達成した。しかし、安全管理のためには時間が必要で、事故が減り収益が上がった一方、従業員の業務が増え、ストレスや残業の増加、利益が人件費に消えていくという矛盾が生じた。
     この矛盾を解決するというのが、同ソフト開発に着手するきっかけという。構想に2年をかけてじっくりと準備を進め、中小のトラック事業者が使いやすいシステムを追求する。
     一方、システム開発にかかる費用を確保するため、補助金制度の活用を模索する。その結果、平成21年12月に経産省の新連携という補助金制度に挑戦、今年2月に見事、助成を受ける権利を獲得する。
     同社長によると、今後はサンプリングを行い、さらに使い勝手の良いシステムに仕上げ、「中小トラック事業者の誰もが使いやすいシステムを作り上げていく」としている。
    ◎関連リンク→ 手塚運輸株式会社

     
     
     
     
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