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    【バーコードAtoZ5】医療業界で普及するGS1-128とGS1 Databar合成シンボル

    2012年3月22日

     
     
     

    6.医療業界で普及するGS1-128とGS1 Databar合成シンボル
     日本では、医療事故防止、トレーサビリティの確保、物流コストの削減、医療事務の効率化等のために、早くからバーコードの標準化が行われている。医療材料業界では、1999年に「UCC/EAN-128標準表示カイトライン」が作成された。医薬品業界では、2006年に「医療用医薬品新コード表示ガイドライン」が作成され、その後「RSS (GS1 Databar) 合成シンボル・GS1-128バーコード運用ガイド」が作成された。ここでは、調剤包装と販売包装では、GS1 Databar LimitedまたはGS1 Databar Stackedを使用し、元梱包では、GS1-128を使用することになった。また、有効期限とロット管理が義務化されている生物由来製品は、GS1 Databar合成合シンボル(Composite)で表示することになった。


    aipre2.jpg
     GS1 Databar合成シンボルは、国際商品コードGTINを表示したGS1 Databar LimitedまたはGS1 Databar Stackedと、有効期限とロット番号を表示したMicro PDF417を合成したシンボルである。Micro PDF417は、多段型のシンボルであるため、二次元イメージャばかりでなく、ラスター式のレーザスキャナでも読み取ることができる。
     医薬品のロット表示をリアルタイムに行うためには、レーザマーキングが有効になることから、予め塗布されたインク表面にレーザマーキングすることを想定して、反転シンボルも使用できるように規定されている。また、当初は、調剤単位は、生物由来品と注射薬のみであったが、現在は、内用薬や外用薬を含むすべての医薬品に適用されている。
    032201.jpg
    調剤包装の表示例
    アイニックス株式会社 http://www.ainix.co.jp/
    代表取締役・自動認識コンサルタント
     平本 純也

    昭和52年3月、武蔵工業大学(現、東京都市大学)、電子通信工学科を卒業。同年、エヴィック株式会社に入社し、バーコード機器等のマーケティングと販売を担当。平成6年3月、バーコードとネットワークを使用により新しい価値を創造することを目的にアイニックス株式会社を設立し、現在に至る。イージーバーコーディング、POT移動時点管理、イーバーコード、RFID監視タグ等の自動認識コンセプトを提案。
    <シリーズ>
    【バーコードAtoZ1】「流通業界のバーコードの始まり」
    【バーコードAtoZ2】「産業界のバーコードの始まり」
    【バーコードAtoZ3】「日本のバーコードの始まり」
    【バーコードAtoZ4】「新しい役割を担う流通標準バーコード」

     
     
     
     
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