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    シャープ スマホ型のタッチパネル式ハンディ発売

    2012年5月11日

     
     
     

     シャープは新たな業務用携帯端末RZーF300シリーズ「HandyBrain(ハンディブレイン)」を発売した。「スマホ(高機能携帯電話)とハンディターミナルの利便性を組み合わせた」という画期的なコンセプトを持つ同製品について話を聞いた。
     同社新規市場開発部の山本拓副参事(写真右)は昨今のモバイル環境について、「スマホやタブレット端末の普及で急激に変化してきた」と語る。この変化に伴い、「業務用端末についても、『大画面で操作したい』という要望や、外部通信のニーズが出てきた」というのが、新シリーズ開発のきっかけだという。


    0511s1.jpg 「ハンディの機能を持たせながら、大画面で見せる」という同製品。4.3型タッチパネル液晶で、業務アプリの縦・横画面表示のいずれにも対応。スマホのような外観で、テンキーがないのも特徴。一方、バーコードスキャナーを搭載しており、業務用端末としての基本性能も併せ持つ。
     また、搭載機能ごとに4製品をラインアップ。3Gモデルでは、公衆回線網を通じて屋外業務でのリアルタイムのデータ通信も可能だ。
     特に重視したのは「長時間駆動」。シャープシステムプロダクトの野村俊夫システム機器推進チーム課長は、「これまでも、スマホを業務に取り入れたいという話は多かったが、バッテリーがネックになっていた」と振り返る。この課題に対応し、同製品は21時間駆動を実現。「長時間稼働の現場でも、安心してお使いいただける」と自信を見せる。
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     また、業務用端末に欠かせない堅牢性も重視。耐落下衝撃は約1.5mと、スマホのような外観でありながら、一般的なハンディと並ぶ頑強さを実現している。「タッチパネル用基材にはプラスチック素材を採用し、画面への衝撃に対して割れにくい設計とした」(山本副参事)。防塵防沫性能はIP54に準拠している。
     操作性にもこだわっており、手袋を着けたままでも画面操作ができるように感圧式のタッチパネルを採用。タッチ操作だけでなく、ペン・手書き認識にも対応している。「現場目線に立った、業務用ならではの作り」(同)と自信を見せる。
     また、NFC(近距離無線通信)規格のカードリーダ・ライタを搭載しており、ICカードを活用したセキュリティ管理に応用できる。同副参事は、「モバイル端末は持ち運べるという便利さがある一方で、紛失のリスクがつきまとう。セキュリティの強化が欠かせない」と、同機能の活用を促す。
     大画面の利点は、商品価格や在庫をその場で確認し、目の前の顧客と画面を見ながら情報を共有できること。主に販売・接客シーンでの活用を想定しているが、「物流分野でも、セールスドライバーの皆さんにご活用いただきたい」(野村課長)。
     これまで、流通・アパレル業をメーンに製品を提供してきた同社。「日常で使い慣れているスマホに近い操作性であれば、業務で初めて使用する方でも抵抗が少ない」ため、「使いやすさ」の面からも、今後は倉庫や物流センターでの活用も提案していく構え。価格は機能により10ー20万円程度。
    ◎関連リンク→ シャープシステムプロダクト株式会社

     
     
     
     
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