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製品・IT
IDEC 倉庫の天井に最適な高天井用LED照明 開発
2012年6月18日
IDEC(大阪市淀川区)は、倉庫の天井に最適な高天井用LED照明「LG1H」を販売している。同製品は水銀灯比で約60%もの電力削減を実現。現場で作業する人のことを考えた独自の設計が強みだ。
四角い形が特徴的な同製品だが、LED事業部の上田茂央氏によると、「照らし方を変え、効率の良い配光が可能な設計」だという。また、同社が力を入れているのが「グレアの低減」。グレアとは、光の映り込みや照明の光が目に入った時のまぶしさ(ギラギラ感)のこと。いわば、LED照明の持つ「課題点」。同社は独自の光学設計により、このグレアを抑えることに成功。同氏は、「LEDの悪い点は抑え、良い部分はより引き出すことで、より良い作業環境を提供できる」と話す。
このポイントにこだわったのは、メーカーの工場を主な導入先としているため。「照明がものづくりを邪魔してはいけないという配慮から」だという。「物流施設でも、高い棚などを見上げた時に、照明光の残像が残っては作業性が落ちてしまう。グレア低減によりギラギラ感を抑えることで、この点が解消できる」。
バリエーションも豊富。水銀灯で250、400、700、1000ワットに相当するラインアップを用意しており、同氏は「適材適所へ配置できる」と胸を張る。
また、低温倉庫の照明として使える「LG1K」も開発。同製品は、マイナス40度の環境でも即フル点灯が可能。「水銀灯や蛍光灯などの既存照明は、低温の場所だと点きにくいため、消したいけどずっと点けたままというケースが多い」と指摘した上で、同製品について、「低温に強いというLEDの特徴を活かした製品。必要な時だけ電源を入れられるため、高い省エネ効果が得られる」と説明する。
防塵・防水構造はIP65に対応。同社オリジナルの筐体を採用した薄型設計で、「冷気を邪魔しない」という。同製品も、「LG1H」同様にグレア対策が施されている。
寿命は、「LG1H」が6万時間、「LG1K」が5万時間。「最適機種を配置すれば、施設全体の照明台数を減らすことも可能」と話す。
◎関連リンク→ IDEC株式会社 -
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