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    タカノハ・佐溝社長 居眠り防止装置「ナップ・ヴァイーブ」開発

    2012年7月5日

     
     
     

     4〜5月に高速バスや一般車両などでドライバーの居眠りが原因の重大事故が多発したことがきっかけで、運輸にたずさわる人たちの居眠り運転防止に関心が高まっている。居眠り防止装置の開発・販売を手がけるタカノハ(横浜市)の佐溝浩三社長は、「事故防止策として労働時間や睡眠時間に注目しがちだが、居眠り運転は誰にでも起こりうることであり、十分に睡眠をとっている人でも起こるということを理解しなければならない」と強調する。


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     同社は、居眠り防止装置「ナップ・ヴァイーブ」などを開発・販売。現在、問い合わせが殺到しているという装置は、耳に装着して居眠りをした際の頭の傾きを感知して振動やアラームで警告を発するもの。シンプルな構造で評価され、国内外で30万個を売り上げたヒット商品。
     この装置を発案・開発した佐溝社長は「居眠り研究家」として、居眠り運転の撲滅運動もしている。
     居眠り防止にこだわるのは自身の苦い体験からだ。居眠り運転で駐車中の車に衝突する事故を起こしたことがある。衝突した車両に人は乗っていなかったので人身事故にはならなかったが、車は大破した。この経験から居眠り運転を防止する装置を探すようになったが、適切なものがなく、自身で開発するようになった。
     装置の開発・販売だけでなく、防止のための研究も重ねている。運送事業の経営者に伝えたいのは「居眠り運転は誰にでも起こる可能性がある」ということだという。「前日に十分に睡眠をとった人でも、条件がそろえば居眠りは起こりうる」からだ。「例えば昼の2時から3時頃、夜中は明け方3時から4時頃。この時間帯は誰でも眠気を感じる」と指摘。
     居眠り運転では、過労や睡眠不足、また睡眠時無呼吸症候群などの対策が注目されがちだが、「睡眠不足でも病気でもない人でも、居眠り運転をする可能性があるということを認識し、緊張感をもって運転するという意識が大切」と強調する。
     同社長によると、車両の性能が良すぎても居眠りを起こしやすい。最近の車は密閉度も高くなっているため、換気をしなければ車内に二酸化炭素が増加するというのだ。さらに静かな室内で微振動があると眠くなるという。空気を入れ換えずに運転し続けると二酸化炭素濃度が高くなり、眠気を誘うようになるため注意を促している。
     「メカニズムを知り、誰にでも起こりうるという認識から対策を講じるべき。居眠りは我慢せずに、すぐ仮眠を取ること」とアドバイスする。
    ◎関連リンク→ 株式会社TAKANOHA

     
     
     
     
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