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    タクテック 仕分けシステム「GAS」でポカミスを排除

    2012年11月27日

     
     
     

     「人間は間違える」–。
     この認識を前提に、いかにミスさせないようにするかを追求した仕分けシステムが、タクテック(東京都文京区)の「ゲートアソートシステム(GAS)」。棚や間口に1つずつゲートを設け、物理的に開いたゲートにしか商品を投入できなくし、作業者のポカミスを排除する画期的なシステムだ。
     同システムは、ドラッグストア向けセンター内の改善から誕生。もともとそのセンターではソーターシステムを採用していたが、「店舗やカテゴリの数が増えると、シュートの増設では対応しきれなくなった」(侘美好則社長、写真右)という。


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     次に採用されたのが、「移設・増設が簡単にできるカートシステム」だったが、「フレキシビリティが高い代わりに、作業者は歩いてばかりでロスも多い。物量が増えた時に、人手を増やすにも限界があった」。この課題を解決するために考案されたのが、ソーターとカート双方の「いいとこ取り」をしたGASだ。
     特に通販物流のピッキング方式では革新を起こしている。「従来はオーダーピッキングといって、単行伝票も複行伝票も同じように扱っていた」が、GASでは、商品別の「バッチトータルピック」という方式を採用。「まずは30人分なら30人分というように、バッチ全体の商品をピックし、そこから伝票の仕分けを行っている」という。
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     山崎整取締役(同中央)は、「これにより作業精度も高まり、効率が圧倒的に向上する」とし、「歩行距離をできるだけ短くすることで、大量の商品仕分けも正確かつ短時間で対応できる」と胸を張る。
     GASの大きなテーマが「間違えない」ピッキング。課題となるのが、人間の「自分は間違えてはいないはず」という「つもり」、つまり「思い込み」だ。「いろいろ試した結果、この『つもり』はなかなか改善できない」という結論に至った同社が辿り着いたのが、「入れるべきゲートだけが開く」ことで正確性を高める仕組みだった。いたってシンプルな仕組みのため、「ソーターやカートに比べると機械のメンテナンスが要らないのもメリット。その一方、仕分け能力が数倍になったケースもある」(高橋一嘉課長)。
     高い評価を得ている同システムだが、「まずは物流センターの運営方針からお聞きし、現場をじっくり見てから、全体を最適化できるような仕組みを考えていく」のが同社の方針のため、すべての物流センターに提案する訳ではないという。侘美社長は、「現在はシステムリニューアルや統廃合に伴う新センター計画の相談が多い」とし、「ニーズに合わせてセンター運営の具体的な解決策を提案していく」と話す。
    ◎関連リンク→ 株式会社タクテック

     
     
     
     
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