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製品・IT
enstem 運転中の健康状態を可視化「Nobi for Driver」
2022年9月30日
enstem(東京都中央区)は、生体データを活用し、ドライバーの安全と健康を管理する「Nobi for Driver(ノビフォードライバー)」の提供を開始した。同サービスは、手首につける専用スマートウォッチ「Nobi Band(ノビバンド)」から取得される心拍データとスマートフォンアプリで取得する位置情報をリアルタイムに分析することで、運転中のドライバーの健康状態を可視化。ストレスや眠気などを計測し、管理者にはアラートをメールで通知する。
山本寛大社長は、「位置情報と合わせることで、どの場所で、どの時間帯で、どのような業務がストレスを感じるか、数値として確認できる。ヒヤリ・ハットの検出にも効果的」と胸を張る。
乗車前に1分間の心拍チェックを実施。「睡眠時のデータを取ることも検討したが、プライベートな時間の計測に抵抗もあると考え、乗車前のチェック機能を備えた。ドライバー本人はもちろん、管理者が業務開始前の体調やストレスを把握できる」
心拍は約1秒に1回のペースで計測され、リアルタイムでモニタリングが可能。移動データとともにマップ上で確認できる。運転中のデータを蓄積することで、個人差にも対応。高・中・低の3段階で異常を検知し、ドライバーには音と振動で、管理者にはメールで知らせる。
勅使瓦悠太取締役は、「ストレスを感じる場所や業務はドライバーごとに異なる。それぞれの傾向を把握するきっかけになるのでは」と語る。
「操作も簡単で、デバイスを装着し、アプリのボタンを押すだけ。終了時も同様で、直感的な操作性にこだわった」という。利用料は1人あたり月額1000〜2000円(初期費用別)で、人数により異なる。
同氏は、「ドライバーが帰庫したタイミングで管理者が画面を見ながら健康状態を振り返るなど、コミュニケーションツールとしても活用いただいている」と目を細める勅使瓦氏。山本社長は、「『Nobi』の名前の通り、『のびのび』と業務にあたっていただけるよう、サポートしていきたい」と語った。
◎関連リンク→ 株式会社enstem
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