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製品・IT
セーフィー カメラの映像とWMS連携、誤出荷時の作業映像を迅速に確認可能に
2024年2月15日
セーフィー(東京都品川区)はこのほど、クラウドカメラの映像データと倉庫管理システム(WMS)の連携サービスを開始した。確認したい作業を1クリックで検索でき、すぐに映像を閲覧できるという。同サービスは、倉庫に設置したカメラで検品業務を録画し、カメラの映像とWMSのデータを連携することで、誤出荷の疑いのある映像を迅速・簡単に確認できるというもの。主に検品や梱包工程での利用を想定している。
「従来のカメラシステムでは、荷主やエンドユーザーからの『届いたものが異なる』『数が合わない』といった問い合わせに対し、『見たいタイミングの映像を探すのが大変』という課題があった」と切り出すのは、同社営業本部の中原航氏。「作業で使ったハンディターミナルや時間帯を特定することから始まり、そのカメラの映像が確認できるモニターの前まで移動して、膨大なデータの中から目を凝らして探し出す、というようなステップを踏むことも少なくなかった」という。
クラウド型が特徴の同サービスでは、「特定のパソコンやモニターに依存することなく、問い合わせを受けた段階で映像を確認できる」と胸を張る。「これまで1時間かけて確認されていたユーザー企業からは、導入後は1分もかからず確認できるようになったと好評」と目を細める。
同サービスで利用するクラウドカメラ「Safie One」にはエッジAIを搭載。経営企画部の其田宙太郎氏は、「映った映像をカメラの中でAI処理するようなイメージで、いわば『かしこくなるカメラ』」と表現。「実装も簡単で、WMSのデータベースにカメラのデバイスIDを入れられる列を追加するだけ。改修できるものであればあらゆるWMSに連携できる。WMSを内製されている場合は、担当の方で実装いただける」とも語る。
倉庫会社での勤務経験があるという其田氏は、「これまで、倉庫のDX化でイメージするものは大規模なマテハンなどで、『カメラを導入する』という発想自体があまり出てこなかったのでは」と指摘。中原氏は、「当サービスは映像による明確なエビデンスを残せる。倉庫内のDX化や誤配防止・品質担保を図り、消費者や荷主の顧客満足度向上にも寄与できる。ぜひ活用頂きたい」と語る。
◎関連リンク→ セーフィー株式会社
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