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    JUKI スリープバスターに新機能「自覚眠気判定機能」

    2014年8月26日

     
     
     

     JUKI(東京都多摩市)は、居眠り運転警告装置「Sleep Buster(スリープバスター)」に、ドライバー自身が自覚できる程度の眠気が出たことを知らせる「自覚眠気判定機能」と、事故が起こりやすい波形が出た時に知らせる「事故多発判定機能」を追加した。
     「自覚眠気判定機能」について事業開発部の松山繁博プロジェクトリーダーは、「眠気の自覚を再認識することができ、対応が取りやすくなる」と説明。「従来から、『普通』『注意』『警告』で段階を分けていたが、大半が『注意』の表示。『警告』はこれから眠気がやってくるという先のことなので、ドライバーからは『自分の感覚とは合わない』と言われていた」という。「自覚と異なると、装置から警告が発せられてもなかなか受け入れてもらえず、むしろ『この機械は正常なのか』と疑いを持たれてしまっていた」。そこで、自覚と機械の警告が一致するように同機能を追加したという。


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     「事故多発判定機能」は、同社がこれまで蓄積してきたデータから、「事故時のドライバーの波形」を抽出し、いわゆる「一瞬、気が飛んだ状態」に対して警告を発するというもの。同氏は、「これまでは眠気に重きが置いてきたが、それとは違う、一瞬の気の緩みに注意を促す」と狙いを説明する。
     実際、同氏が自ら運転して同警告を受けた際は、「もし人が飛び出してきていたらブレーキを踏むのが一瞬遅れていた状態。判断力が鈍っていた」と実感したという。警告音は擬似クラクションだが「気が緩んでいると、後ろから鳴らされているように感じる」。同氏は、「眠気への対策は、休憩をするしかない。この機能で、より休憩の必要性を感じてもらえれば」と話す。
     価格は15万円で据え置き。すでに以前のタイプを導入している事業者は、ソフトの書き換えを行えば同機能も利用できるようになる。 
     また、管理ソフト「ヒュータコ」もバージョンアップ。蓄積したデータの履歴を見られるようになったほか、運転の傾向について、ドライバー同士の比較が可能となった。「疲労が出やすい、眠くなりやすい、運転時の緊張度が高いなど、1日ごとにしか見られなかったドライバーの運転傾向が、1週間、1か月分などとまとめて見られる」。ドライバーを一覧で順位づけることも可能となり、重点管理者も分かる。
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     松山氏は、「体力に自信がある人ほど過信し、管理者側も無理をさせてしまう傾向にある。データを有効活用することで、そのような事態を防ぐ」と語る。
    ◎関連リンク→ JUKI株式会社

     
     
     
     
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