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    富士通 耳で眠気を検知し安全運転を支援

    2015年4月13日

     
     
     

     富士通はこのほど、ドライバーの眠気を検知し、安全運転を支援する「FEELythm(フィーリズム)」の販売を開始した。
     耳に装着するタイプのウェアラブルセンサーで、業務での使いやすさを追求。長距離運行を想定し、5日間の連続使用が可能なバッテリーを搭載している。イヤークリップセンサーから脈波、脈拍などのデータを取得。独自のアルゴリズムで高精度な眠気検知を行い、ドライバーに音声や振動で通知する。
     同社が10年近くに渡って研究を重ねてきた成果とも言える同製品。開発の経緯として、事業戦略企画部の小林恭子マネジャー(写真左)は「交通事故の発生状況が以前と比べて変わってきている」という市場背景を指摘。「運転技能ではなく、安全未確認や、居眠りを含む漫然運転など、ヒューマンエラーに起因する事故が全体の67%を占めるようになってきている」という。


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     その上で、「法令改正や過労運転防止機器への補助金支給を開始するなど、国も動き始めている」と説明。同製品はこの流れを受けたもので、「今後は国交省の認定も申請していく」としている。
     デジタコなどの車載器と連携して、管理者側にデータを通知することも可能。取得したデータを解析し、さらなる安全運転指導に生かすこともできる。
     取得データで分かるのは予兆、覚醒、眠気の3段階の状態。はっきりとした眠気だけでなく、「本人も気づかない『予兆』の状態も検知する」のが特徴だ。
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     また、自動キャリブレーション機能により、個人差から生じる精度のばらつきを解消。さらに、ドライバー個人のキャリブレーション値を記憶する「学習機能」で、より精度が高められていくという。事業推進部の楠山倫生氏(同右)は、「同じドライバーでも午前と午後では脈拍の状態が変わってくる」とした上で、「ドライバーIDごとに数値を記憶させることで、安定して眠気を検知することができる」と説明する。
     同氏は、「『早く運ばなくては』『眠くてもがんばらなくては』と無理をされているドライバーは多いと聞く」と業界の現状を指摘。「ドライバー本人に通知するだけでは次第に慣れてしまい、また無理をするようになってしまう」とした上で、「運行管理者から『停まって休憩するように』などとアドバイスする仕組みを構築して欲しい」と訴える。
     管理者側がドライバーの眠気のデータを把握することで、「日報を見ながら『ここのタイミングで眠くなっているよ』と指摘したり、シフトの見直しにも役立つ」と同氏。「あるいは『みんなが眠くなる道路』が判明し、ルートの変更や危機意識の共有にもつながるかもしれない」。
     同社は今後、同システムから得られるデータを蓄積し、ハザードマップに適用していく構え。同氏は、「運輸安全マネジメントの活動にもお役に立てるはず」と訴える。
     耳に付けるイヤークリップセンサーは、「2週間ぐらい使うと、ほとんど気にならなくなるレベル。抵抗感も少ないはず」。
     小林マネジャーは、「眠気を客観的に見えるようにすることで、PDCAに活用できる」と説明。楠山氏も、「今までは、『暗黙の了解』でドライバーに無理をさせていた部分があったと思うが、それに頼っているといつか事故が起こってしまう。管理者側のためのツールでもあるが、最終的にはドライバーを守るものとしてお使いいただきたい」と話す。ウェアラブル端末とレシーバーの価格は6万円程度を想定している。
    ◎関連リンク→ 富士通株式会社

     
     
     
     
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