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精密機器輸送の静電気対策で人気「導電性養生板カイロン」 半永久的に導電性能を持続
2025年11月18日
「物流魂」シリーズでお馴染みのマルイチ(神奈川県厚木市)は、精密機器輸送などの静電気対策に活用できる「導電性養生板カイロン」を販売している。

同社担当者は、「引越シーズンである春頃には輸送用緩衝材の『ロールマット』、雨の日が多い梅雨の時期には『トラックシート』というように、当社の製品には季節ごとに最盛期を迎える商品が多数ある」とし、「空気が乾燥して静電気が発生しやすいこれからの時期、特に人気が高まるのがこの製品」と語る。

(画像はイメージです)
「静電気で大きなダメージを受ける精密機器輸送では、ESD(静電気放電)管理が重要な課題」と指摘する同担当者。マルイチの「導電板カイロン」は、「床に設置することで、上を移動する人や台車に静電気がたまることを防ぎ、物流現場の静電気対策として大変好評を博している」と目を細める。

(画像はイメージです)
「一般的な養生板の場合、台車にたまった静電気は上を通ってもなかなか放電されず、台車に載っている精密機器にまで静電気が浸入する恐れがある」という。「導電板カイロンの場合は、台車にたまった静電気がカイロンを通じて外へ逃がされ、その後も帯電を防ぐため、安全に精密機器を移動することができる」とし、「導電板にも様々な種類があるため、安全に精密機器を輸送するには性能を正しく把握することが重要」と呼びかける。
導電板の性能として特に重要な数値が「抵抗値(Ω)」だという。「抵抗値が低いほど電気の通りを妨げないため導電性が高く、養生板として使用した際には、より効果的に静電気の影響を防げる。当製品の抵抗値は10⁴~⁶Ωで、実測値では平均10³Ωを達成している。この抵抗値は、導電性養生板としては最高クラス」と胸を張る。

「一般的な帯電防止製品は、界面活性剤を塗布して製品表面に帯電防止の膜を付与しているが、これは時間経過とともに効果が薄れてしまうため、『揮発性帯電防止製品』となる。それに対して『永久帯電防止製品』は、原材料に帯電防止剤を練りこむことで、持続的な効果を付与したもの。帯電防止材としてカーボンが練り込まれているカイロンは、永久帯電防止製品となり、半永久的に導電性能を持続する」とも。
さらに、「当製品の材料には、高品質なPP(ポリプロピレン)のバージン材を使用しているため、単に養生板としても長期間ご利用いただける。特に5mm厚板は耐久性も高く、重量物を移動する際の重量板としても最適」と微笑む。

大量の精密機器(スーパーコンピューター)を搬入したユーザーの事例では、高価な精密機器が静電気で破損する事を防ぐため、搬入経路の床面すべてに当製品を設置。「こういった精密機器の移設作業や、ほこりを持ち込んではいけないクリーンルームへの搬入作業で活躍している」。

「当製品は、実際に養生作業を行っている現場の方にも大変好評」と話す同担当者。「作業終了後に養生板を床からはがす際、一般的な養生板では、作業中にたまった静電気が人体へ放電されるため、強い痛みを感じてしまう。当製品の場合、静電気をためることなく外へ逃がすので、体に放電される静電気が軽減され、スムーズに撤去が可能」だという。
◎関連リンク→ 導電性養生板カイロン
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